家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
設計、監理を担当
線路沿いの道路に面した旗竿敷地に建つ4人家族のための住まいです。
外観は電車の騒音を考慮し開口部を最小限にしています。道路から延びたアプローチは屋内を通りそのまま建物を貫通して中庭へと抜けていきます。この通り土間は簡単な接客の場にもなっています。そして内部で分岐して、一方は2階内部デッキから降り注ぐ光によりリビングへと導きます。これは限られた敷地の中で内外スペースを有効に使うためであり、時には子供たちがまるで外のようにここを自転車で通り抜けたりしています。2階中央の内部デッキからはたっぷりの優しい自然光を取り込み、屋外のようなそこはタタミルームを「離れ」として存在させています。この内部デッキはそのまま外部デッキに変化してアウトドアリビングとなります。内外が融合することでリビング空間にも広がりを与えています。中庭のヒメシャラは1・2階の各空間から眺められそれぞれに季節感と癒しを与えてくれます。
お子様が小学校入学までにつくりたいというのが家づくりのきっかけでした。旗竿敷地を有効に使える家を希望。また周囲を建物に囲まれているので、それを考慮して開放感や陽当たりを確保したい。
建物の中心を貫く土間が特徴の家です。入口から中庭まで貫通する土間は、簡単な接客の場にもなり、時には子供たちが自転車で通り抜けたり、半屋外のような多目的土間空間です。
2階リビングに接した外部デッキとそこに繋がる内部デッキが、内と外を曖昧にし生活空間に広がりを与え、外部と繋がることで季節を感じさせてくれます。
中庭のヒメシャラが季節を感じさせ、デッキで食事やお茶を楽しむようになりました。これまで休日は外出が多かったのが、この家が出来上がってからは休日を自宅で楽しむことがほとんどだとか。
プランニングに入る前の打ち合わせに時間をかけました。これまでの住まい方やこれからの住まい方など、いろいろなお話のやりとりに時間をかけることがいい家をつくるコツだと思っています。焦らずじっくりとお互いの考え方をすり合わせることで、悔いのない住まいづくりが出来ました。
大工さんとのやりとりが思い出深いですね。当時私の父親が現役でこの家の棟梁だったのですが、複雑な構造体の大きな模型をつくりそれを見ながら夜な夜な遅くまで説明したりディスカッションをしたことが今でも記憶に残っています。
道路と線路が目の前にあるため開口部は極力小さくし、大きなトップライトからたっぷりの光を取り込んでいます。
入口から中庭まで貫通する土間。旗竿敷地を有効に使う手段でもあり、簡単な接客の場になっている。
線路側には小窓を配しプライバシーを確保して、中庭側の大きな窓とトップライトからたっぷりの光と風を呼び込んでいる。ダイニングテーブルと収納は造作家具となっている。
内部デッキから外部デッキを見る。内外が一体となることで空間はより一層広がり豊かになっている。
シンボルツリーのヒメシャラは、1・2階のすべての部屋から眺められる。天気のいい日にはここで食事をしたり第二のリビングとなっている。またリビングと繋がることで室内に広がりを与え更に豊かな空間にしてくれる。