注文住宅

群馬県太田市 House OG -風の抜ける中庭-

エリア:

群馬県太田市

内容:

この家は、夫婦と2人の子供と愛犬が暮らす家である。家族の要望は「家族の時間を共有できる家」であった。敷地は、北側に隣家、東側に山、南側に小川、西側に道路を挟んで廃工場という土地だった。北側隣家に配慮し、高さを抑えた平屋建てとし、山の緑を取り入れるために建物形状や窓を考慮した。小川側は、元あった樹木を残し、建物を緑で覆うことでやわらかいイメージを地域に提供した。道路と敷地の高低差は2m近くあり、そこに家族用の駐車場が必要とされた。土留め工事が必要となったが、建物の基礎と一体でつくることで工期とコストを押さえた。道路は、狭く、工場の高い塀が続く暗いイメージだったが、空地として空間を広げることで明るいイメージに換えた。こうして周辺環境と調和させている。
年老いた愛犬を、鎖につなぐことなく自由に過ごせるようにしたいという要望から中庭型の住宅とした。それにより、みんなで見守れるようにもなる。また、家族の雰囲気を共有できるひとつながりの空間としつつ、プライバシーが確保できるように開口部を調整し、やわらかなつながりを持たせた。そういったことから中庭の環境は重要となった。そこで、中庭の南側の壁を低くし中庭に光を取り入れ、逆に、北側の壁を高くし反射した光が中庭を明るくするようにした。その外壁は、反射率の高い白を選んだ。また白い壁は、取り込む緑や空を引き立て、外との近い関係をつくり出す。それから敷地の高低差を利用し、風が中庭を通り抜けるようにした。このことで中庭は駐車場とつながり、愛犬が、家族に「お帰りなさい」と言える環境をつくった。同時に中庭が地域と繋がり、明るさを地域に伝えることもできるようになった。昼間はヨーロッパの街中にある陽の当たるパティオのように、夜は室内の灯りが中庭を通してやさしく溢れ、地域を見守る。
家族は、気候の良い時期に外のテラスで食事をするのが心地良いと語る。中庭を通して家族や愛犬を感じ、緑や空などの自然を感じる。この家は、そんな日常の中に大切な豊かさを感じる心地よい住宅となった。

用途:注文住宅

この住宅事例を手掛けた建築家

小島光晴

建築家 / @群馬県

私は 集うための環境 をデザインしています。 それは 明るく 豊かで 人と人 人と建築 人と自然 が寄り添える環境を目指しています。