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敷地は樹齢数百年の大ケヤキが立ち並ぶ参道に面している。
その状況を如何にして生活に取り込み、豊かな気分やこの場所固有の価値体験として日常に還元出来るかが課題であった。
クライアントからの要望は、
「シンプルで飽きのこない、経年変化を楽しめる家」
「神社の参道や大ケヤキなど、この敷地を活かした建ち方」というもの。
ケヤキは樹高20mを超えるため、通常の窓の位置では枝振りを望むことはできない。
そのため1階リビングの天井高さを3.5mとし、そこにハイサイドの大きな窓を開けている。
リビングの両端には階段の踊り場ともなるロフト空間を配置し、その先には大ケヤキに直接触れられるテラスを配置している。
窓からは風に揺れる葉姿と木漏れ日が室内に落ち、秋には鮮やかに色着いた落葉も食卓に舞い降りてくる。
まるで森に包まれているような環境と体験が獲得されている。
また、外壁には無垢のベイスギを使用し、床には古材の杉足場板、階段は黒皮鉄とラワン。
素材をそのままに扱い、年月を経て変わっていくことを受け入れ、
竣工時が完成ではない、クライアントのライフスタイルや四季の有り様、時間の経過とともに「変化していく家」が目指されている。