注文住宅

Y-HOUSE

費用:

3600万円

実施エリア:

福岡県

実施時期:

2011年

延床面積:

180平米

築年数:

1年

内容:

太宰府という歴史的地域に感じられるおおらかな時間の流れ、歴史的仏閣と、周囲を覆う豊かな木々や山々。太宰府の恵まれた自然と歴史と文化に囲まれた中、史跡地区のため、将来的にも周辺に建築物が建たない敷地環境です。

この歴史の地に代々住まわれる施主は、「太宰府に住む」ことに並々ならぬ思い入れを持たれていました。
老朽化した既存家屋の建替えに際し、「太宰府になじむ家としたい」「父が好きだった門を残したい」「既存の庭を活かしたい」、というのが施主の要望です。

施主と私たちは、深い庇を持つ片勾配屋根により、周辺景観および庭園・門との調停を図りながら、同時に強い対比を持ち込むことで、この恵まれた自然環境をさらに際立たせる事としました。

カーポーチとなるミニマルな三角形のキャンチレバーと、既存の門・庭園の対比。間に介在する移築した真竹。キャンチレバーの下に連なって見える山並み。三角形のガラス妻面が、昼は周りの風景を映し出し、夜はぼんぼりのように柔らかく光って周囲を照らす、どこか懐かしくて、しかし新しい風景。

シラス壁の1階外壁。庭に面した深い庇、フルオープンする大ガラス戸、簾の様な風合いの雨戸兼用網戸の開閉操作の融通性。自然に対して開放的な伝統的日本家屋の在り方を強く意識すると同時に、スリット状のトップライトにより、室内の奥まで自然光を採り入れ、明るく浮遊感のある空間としました。
OMソーラーシステムや天然木質材料・調湿材料の使用を含め、人に優しくパッシブで空気感の良い室内環境をめざしました。


外観

自然環境と対比的な幾何学的な三角形が、逆に自然環境を際立たせている。

外観

正面右側が既存の門を残した客用入口。左側がバリアフリーな新しい通用口。

外観

ぼんぼりの様に柔らかく光る三角形が、東に上った月にもよくなじむ。

外観

片勾配屋根の張り出し。埋蔵文化財を傷つけぬ様、基礎・柱類を一段高い庭側に集約。

外観

周囲を田畑で囲まれたのどかな風景の中の佇まい。屋根から連続する銀黒の2階外壁。

LD

和室から玄関、LD方向を見る。障子も四角四面では息が詰まる。適当な間隔もまた良し

LD

広縁により庭と連続した1階LDスペース。右奥は月見台。何とも言えない自然の香り。

LD

スリット上のトップライトで家の奥まで明るいから、昼は照明をほとんど必要としない。お客様と庭を見ながら、茶をすする。ゆっくり時間が流れるアフタヌ~ン。

LD

二階から吹抜け、和室方向を見たところ。

二階居間

テラスは広くて読書に最適。趣味の音楽鑑賞、読書、そしてウェイトトレーニングと、多彩な用途に利用できる。

ロフト

小さな開口があって、人が来た時、玄関を見て声をかける事ができる。二階から声をかけると、玄関のお客様もビックリ!!音と空気の通り道。

吹抜

リビング・ダイニングがバルコニーに連続する様子がよくわかる。

ロフト

高さをぎりぎりまで抑えたロフト的な空間。光が燦々と入る隠れ家的なスペース。

宙の部屋

三角形の跳ね出し部分。

夜景

深い庇、フルオープンする大ガラス戸、雨戸・網戸を兼用する格子戸、月見台。

夜景

雨戸・網戸を兼用する格子戸。ガラス戸を全開して格子戸を閉めれば、プライバシーも確保できる。

日本庭園

日本庭園を通る客用のアプローチ。庭園は余分な樹木を取り除いて、白っぽい色の砂利を敷き詰めた。