戸建リフォーム・リノベーション

光と風を取込む階段を中心としたリノベーション -HO邸リノベーション-

費用:

2000万円

実施エリア:

広島県廿日市市

延床面積:

141平米

築年数:

35年

内容:

35年前に建てられた木造住宅。次世代へと引き継がれたいま、既存プランと生活スタイルの不整合を整理して“いま”と”これから”の暮らしにあわせてリノベーションしました。
「夏暑くて冬寒い家を何とかしたい」「これから大きくなる子と年老いる親が幸せに快適に暮らせる家としたい」
その要望をベースに現状の住宅の問題点を整理し、4つのコンセプトを設定してプランニングしました。
1.「中心をつくる」
既存住宅は普段使いしない和室と物置化された縁側が大きな面積を占めており、それぞれの室が各々独立していました。
リノベーションプランではハイサイドライトと吹抜け階段を中心とし、回遊動線で各室を繋ぎました。年老いていく親、思春期をむかえる子が共に暮らし、また、親兄弟との同居の可能性がある中で、多世代が共に暮らすいえとしてのプランニングを目指しています。
動線を回遊動線に集約し、ガラス壁や格子戸を介して互いの動きが窺い知れる計画とすることで、内部空間の一体感を高め、”一つ屋根の下に暮らす”ことを常に意識できるいえとしました。
2.「風をぬく、光を取り入れる」
既存住宅は夏は熱気が溜まり暑く、冬は底冷えして寒い家でした。機械に頼らず自然エネルギーを利用した居住空間の確保するために、屋根の一部を解体し、光を取り込み風をぬくハイサイドライトを導入しました。
北向きに設置されたハイサイドライトからは安定した天空光が階段上部に降り注ぎ、暗くなりがちな北側の玄関やガラス越しにリビング・ダイニングに光を届けます。
また、暖められた空気は煙突効果により上昇し、上部に設けられたハイサイドライトから外部へ抜き建物全体の通風を促しています。階段に面したリビング・ダイニングの竪格子扉は夏-通風のため:開、冬-暖気止めのため:閉とすることで、空気の流れを制御し、温熱環境をコントロールすることができます。
3.「外部空間をうまく使う」
目に見えないがために誰も気に留めない庭の木々。既存住宅では和室と縁側が物置化し、庭は意識できない外部となっていました。
縁側の一部をリビングに取り込み、和室は庭に近接させました。生活スペースと庭を近接させて外部を常に意識できる空間構成としました。
4.「レイアウトが変えられる」
取外し可能な仕切戸や一つの照明に頼らない照明配置により家具レイアウトや室用途が自由となりました。和室とリビングは仕切戸によって仕切り、みんなが集まるリビングとの関係を強めました。和室廻りは仕切戸によって仕切り、必要に応じて取外し一体的な利用が可能な計画としています。
また、広さは充分だが奥行が深くて何があるのかわからない収納や使われていない室にあふれた物。適切な大きさの収納を使いやすい位置に設置することで居住スペースの自由度を高めました。

洗面所

境壁の上部をガラスとした自然光が届く洗面所。
ガラスは同時に複数人使用できる大きさ、タイルカウンターの下にはコンセント付の棚を設置して使いやすくも雑多とならないよう配慮している。

和室

取り外し可能な引違扉で仕切られている和室。
奥の和室は玄関から直接出入りできる。

リビング内のサンルームと和室

取り外し可能な引違扉で仕切られている和室とリビング。既存の縁側の一部をリビングに取込みサンルームとして活用している。

外観(夜景)

新たに追加されたハイサイドライトがある外観。

2F廊下

上部のハイサイドライトから光が降り注ぐ2階廊下。

玄関(夜景)

間接照明が来訪者を優しく迎えます。玄関天井は撤去し、既存梁の表し。屋根傾斜に合わせた天井は夏の熱気を上部に導きます。

玄関

趣味の自転車のための整備スペースとしての機能も持つ玄関。土間床は瓦タイル

階段・玄関

上部のハイサイドライトから、リビングのガラス壁越しに明るい光が届く玄関