注文住宅

南笹口の家 〜斜め壁のある家〜

築年数:

2013年

エリア:

新潟県新潟市

内容:

道路に面し斜めに切った壁が浮き立つ。壁の中は宅内へのアプローチとなる。斜め戸の扉を抜け屋内へ入ると螺旋階段と中庭に正対する。中庭には常緑樹のシマトネリコの木が青く浮かんでいる。この中庭は丁度一坪の大きさで、天井を穿ち空へと繋がり、雨や雪や雹、風が随時降り注ぐ空間である。同時に太陽光の入口でもある。シマトネリコはレフ板の役割を果たし、坪庭廻りの空間へ間接的に光を迂回させる。螺旋階段の先にワンルームの居間が待ち構える。居間には柱が抽象的に据えられた。また前述の迂回光も居間へと降り注がれる。抽象柱とシマトネリコが立つさまを居間から同時に眺められるように設定した。2階レベルでも外部テラスが付帯し、坪庭の空間とリンクして2坪の外部が空間が設けられている。箱の家の中ではたった一つのシマトネリコが、1Fレベルでは間接的なレフ光を回し込み、2Fレベルでは聳える枝が空間全体に浮遊感を与える。一つの木がもたらす躍動感を心地よく感じる。

この住宅事例を手掛けた建築家

徳本賢洛

建築家 / @新潟県

新潟市の建築設計事務所・トクモト建築設計室です。建築空間を創出することも私たち建築家の仕事でもありますが、「場」をつくるという企画・プログラム作りもまた一つの仕事であると考えています。一時の流行や一過性の建築で空間を造るよりも、長期的に変わらない普遍的な要素(伝統、風景、営み、生活、体験など)に着目して、それらの要素を空間の秩序としてしつらえる事を念頭においております。