注文住宅

G邸・高台の家

費用:

2800万円

実施エリア:

神奈川県横浜市

延床面積:

114平米

築年数:

5年

内容:

2010年神奈川建築コンクール優秀賞受賞作品

内部は主寝室以外殆ど間仕切りがないワンルーム形式の実験住宅。各部屋は段差や吹抜でルーズに仕切られる。室内の平均天井高は3.2mでそのため26坪しかないにも関わらずのびのびと大きな空間を感じられ、大きな開口部で周辺の環境にとけ込み周辺の環境と一体となった住宅を目指している。夏期には室内に日照が入らず冬期には奥まではいるように窓と軒を配しているため、床暖房などの設備が無いにもかかわらず床のフローリングは蓄熱し、真冬の明け方でも室内は13度を下ることがない省エネ住宅でもある。

日照検討図

夏至(青表示)と冬至(赤表示)での日の出から10時までの室内へ入る日照検討図。

リビング吹抜けの見下ろし

黒い箱部分は主寝室。室内に開いた窓から通風がとれる。

リビングスキップ

子供のためのスペースからリビングを見る

もろずみけい

ぼくがいつも設計している時に考えていることは、内部と外部が一緒になったような建築だ。 洞窟のように閉ざされた空間を演出し、劇的な空間を作るのも建築家の醍醐味かもしれない。 だけど外に出たらいつの間にか暗くなっていた、雨が降っていた、なんて建築をぼくは造りたくない。 内部からだんだんと外部につながり、中にいても外をいつも感じられるような建築が好きだからだ。 だから今まで造ってきた建築は、小さな住宅でも、オフィスビルでも、自動車修理工場でも、そして一番プライバシーが要求されるクリニックでも、中にいながらいつもに外が感じられるような空間を造ってきた。 部屋の中から満月を楽しみ、吹雪をみて感心し、雷が海に落ちるのを見られる家にいると新しい発見がある。 これは今まで建てた施主から直接言われた言葉だ。 設計をしていてそんなことを聞いた時が一番うれしくなる。 コンピューターで制御されインターネットでどことでもつながる時代だからこそ、自然と深くかかわり合いながら、機械に頼り過ぎることなく冬に暖かい日差しを感じ、夏は木陰の涼しい場所になるような空間。 そんな建築を目指していきたい。