注文住宅

I邸・リビング階段に囲まれた吹抜けのプライベート空間

面積:

114㎡

エリア:

福井県福井市

実施時期:

2011年3月

内容:

福井市郊外の振興住宅地の北端に位置し、南側に前面道路、北側には緑豊かな山並みが望める南北に細長い敷地。南側の採光を確保しつつ、通りからの視線を遮るよう、吹抜けのLDKにコの字型の階段
を回し、南面に踊り場を向けることで断面的に死角をつくり、1.5層分の大きな開口部から自然光を落とし込むよう計画しました。

また、中央に配置したブースを境に各居室を振り分け、視線が外部まで通り抜ける、ひと繋がりとなったシンメトリーな空間を構成しました。外観はこのプランに沿ってブラックのカルバート屋根が南北に延びるインパクトのあるデザインとしました。

壁の1面に黒のボーダータイルを貼り、W2500の1枚の鏡が端から端まで通ります。
鏡の裏に間接照明を仕込み、空間を演出します。

踊り場に面したカラーガラスの壁。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

戸井建一郎

建築家 / @石川県

建築をつくるということは、そこに敷地を取り巻く環境があり、クライアントの思想や個性が介在し、様々な諸条件が関わり合ってきます。これらの要因におけるあらゆる特有性やプログラムの性質を読み、それらの特徴を最大限にいかしたデザインコンセプトを生み出して、建築に固有のストーリーを与えていくのが我々アーキテクトの役割です。従って、toitは固定的な観念やデザインテイストはあえて持たず、常にニュートラな思想のスタンスをとって、クライアントの意見に真剣に耳を傾け、ゼロから空間を構築していきます。多くのコミュニケーションや様々な脈略の中から発見、発想したアイディアにお互いが共感し、その価値観を共有しながら、それらのイメージを建築空間に反映させていけるよう、設計を進めていきます。このように大量生産、標準化、効率化という思想とは対局のプロセスによって、空間構成からディテール、また、構造や必要な性能など、全てにおいてカスタマイズ可能な[オーダーメイド建築]をつくりあげていくため、1つのプロジェクトに多くの時間と精力費やしています。デザインクオリティーの高い建築を求めて、議論や検討を幾度も繰り返しながら、ブラッシュアップされた真のオリジナリティーを思索していくのです。建築デザインをベースに、よりよい環境をつくり、一人でも多くの方に豊かさと感動を提供出来ればと思います。また、建築が生活、さらには地域社会に潤いと活力を与えることができれば幸甚です。