注文住宅

双子とピアニストの家

実施エリア:

東京都

実施時期:

2013年

内容:

東西南北を隣家に囲まれている旗竿敷地に建つこのお家は隣家の視線や風の通り道、採光の取り方を脳内シュミレーションし開口部の大きさや役割、位置を計画しました。
奥様が自宅でピアノ教室を開くためのレッスン室(防音室)を備え、双子の男の子がのびのびと育ってくれるように願って設計しました。

建物外観(夕景)

外壁材はお施主様と様々なサンプルを見比べ、確認しながらガルバリウム鋼板の濃いめの青色に決定しました。
よくある普通の家とは違いながらも奇抜さはなく、落ち着いた雰囲気をもつ外観です。
夕方、だんだんと暗くなってくると外へとレッスン室のピアノが白熱灯の明かりとともに浮かび上がります。

ロフト

ロフトは床から天井までが140cm。大人が立つと頭が当たりますが、イスを置いて座ると丁度いい高さです。
キッチン、ダイニングから天井部分が連続しているので適度なプライバシーを保ちながら緩やかに繋がっています。

子ども部屋

ロフトの下には子ども部屋があります。
梁を現しにしたことで温かい空間になるだけではなく、必要に応じて何かを打付けたり、壁を加えて2室にすることが可能です。

オリジナルの木製建具

天井が上がっていくことに加え、写真右側は階段を挟んでバルコニーまで視線が通るので明るく開放的な空間になっています。

また写真中央の木製建具はこの家のためにデザインされた一点物です。

リビングダイニングからロフトを眺める

2階の天井はリビングダイニングからロフトへと徐々に上がっているので奥行きが出るため、広く感じます。
旗竿敷地で四方を隣家に囲まれていても開口部の取り方や空間の繋げ方を工夫する事で室内に充分な採光と風通しを確保することが可能です。

階段

階段をストリップとすることで視線や風、光の通り道を作りました。
小さなお子さんの安全とデザイン性を考え、オリジナルでベビーゲートを設置。手摺の形状や寸法もベビーネットの取付けを考慮して設定しました。
一階床下には蓄熱式床暖房を設置、仕上げ材はリノリウムと無垢フローリングを採用しました。他室との境目は段差がなくフラットのため奥様たっての要望だったお掃除ロボットも大活躍です。

レッスン室(防音室)

奥様の趣味であるピアノを弾くためのレッスン室です。
本棚は造り付けでピアノの教本が入るサイズになっており、壁一面を本棚とすることで吸音効果を高めています。
天井や壁の吸音材は用途や音質の好みをお聞きした上で防音材メーカーの専門家と検討を重ね、計画しました。

前面道路より眺める外観(昼景)

旗竿敷地のため、前面道路から見えるのはこの部分のみ。
1階と2階に道路が見える箇所に開口部を設けた事で外のアプローチを含めた開放的な景色を室内に取り込んでいます。
1階の突き当たり部分はピアノ教室の窓になっていて、グランドピアノの般出入も難なくこなせます。また、アプローチのコンクリート部分は幅を双子用のベビーカーが安心して通れる寸法になっています。