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結婚を契機に戦後作られた2軒長屋の一つを、若夫婦が購入しました。いずれ建て替えることを考えていました。建て替えに際して、ご両親と一緒に住む計画です。計画中に奥様が妊娠されたので、この住宅は、若夫婦、ご両親、子ども2人、犬3匹が生活することになりました。
2世帯住居としては、72.3㎡と敷地が狭く、西側の42条2項道路からの斜線も厳しかったので、可能な限りのヴォリュームを確保することから始めました。建築の形態は、建ペイ率と道路斜線で決定しました。1階はご両親のスペース、狭いのですが寝室は分離しました。夏季、お父さんがクーラーをギンギンにかけるためです。3階は屋根裏のようなスペースですが、若夫婦の寝室と子供部屋です。2階部分は若夫婦とご両親の共有の場で、中庭をはさんでダイニング・キッチンと居間があります。
西側の私道に面しては、できるだけ開口部を取らないようにという近隣の要望があったため、採光は基本的には、南側と中庭側から採るようにしました。階段を合板のキャンティで持ち出したのは、スペースを少しでも広く取るためです。各階の廊下の床をファインフロアーでつくったのは、トップライトの光を1階までおとすためと、夏季の暖気を上から抜くためです。冬季はファインフロアーの上にフローリング材でふたをします。