戸建リノベーション・リフォーム

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (障子越しの光に照らされるリビング)

障子越しの光に照らされるリビング

南側の縁側から障子越しに自然光が入ってくる。 障子に拡散された柔らかな光が、部屋中を包んでくれる。

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (南側の庭から光が注ぐLDK)

南側の庭から光が注ぐLDK

既存の障子や草色のジュラク壁がアクセント。 天井高さは高いが、長押や鴨居にぐるりと囲まれていることで、不思議と落ち着きが感じられる。

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (多目的かつ多機能な縁側というゆとり空間)

多目的かつ多機能な縁側というゆとり空間

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (既存の床の間の板を再利用したダイニングテーブル)

既存の床の間の板を再利用したダイニングテーブル

きれいに解体して残しておいた突板の床の間の板を、ダイニングテーブルとして再利用。脚はシンプルにスチールのアングルを溶接したもので、黒皮仕上げの上にクリアの錆止めを塗ってある。

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (書院はインテリアに)

書院はインテリアに

元々床の間だったところは、タモのカウンターを設置してパソコンコーナーに利用。組子の障子が取り付けられた書院は、そのままインテリアとして残しておく。

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (ゆとりある時間を過ごす縁側)

ゆとりある時間を過ごす縁側

縁側に一人掛けの椅子を置くと、ここは旅館か?という優雅な気持ちになる。読書をしたり、お酒を飲んだり、寛ぎ方は自由。Low-E複層ガラスの内窓で断熱補強してあるので、大開口の窓際でも寒くない。

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (大切な写真を飾るニッチ)

大切な写真を飾るニッチ

写真家が好きな夫婦の作品を飾るニッチ。 季節ごとに作品を入れ替えていき、ダイニングに彩を与えてくれるでしょう。 既存の床の間を再利用したテーブル天板の光沢も、マットな素材でまとまった空間のアクセントになっている。

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (床の間と仏間を貫く作業台)

床の間と仏間を貫く作業台

自宅でパソコン作業の多い夫婦にとって作業スペースの広さは重要。 仏間と床の間だった所を作業台にし、幅250cm、奥行60cmの広さを確保。 床柱はあえて残して、インテリアにしています。

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (可愛いタイル貼りのキッチン)

可愛いタイル貼りのキッチン

キッチンは無垢材を利用しているWOODONEのスイージーを採用し、自然素材の内装に雰囲気を合わせる。 壁には大判のタイルを貼り、意匠性と同時に汚れやすい目地をなるべく少なくするようメンテナンス性にも配慮している。

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (LDK-縁側ー庭の関係性)

LDK-縁側ー庭の関係性

LDKに対して真南に位置する庭。障子を開ければ縁側越しに庭とつながり、季節を感じられる生活ができる。障子を閉めれば、外からの視線を遮り、空間の気積を小さくして空調効率を高められる。LDKでホームパーティーをしながら、庭でBBQをし、縁側に腰掛けてみんなで食事をする。多目的に利用できる空間がここに広がる。

築48年戸建リノベ|既存を活かした金沢の住まい (のびやかに広がる縁側)

のびやかに広がる縁側

縁側に面した寝室。朝は障子越しの柔らかな光で目が覚める。 縁側にはゆったり座れる一人掛けの椅子を置いている。ここで昼間は読書、夜はお酒を楽しむ。庭を眺めながら優雅な時間が過ごせる至福の空間だ。

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関わり方

設計, 施工, 監理

用途

店舗併用

居住者

夫婦・カップル

所在地

石川県金沢市

費用

設計・施工:1200万円

敷地面積

285㎡

延床面積

161.89㎡

施工面積

124.63㎡

改修規模

部分リノベーション・リフォーム (家族構成の変化により数年間空き家だった民家を購入し、屋根、外壁、2階は残して、1階部分を全てリノベーション。 和室主体の間取りを全て洋室化しながら、対面キッチンのあるLDKを作る。 1階部分のみ耐震補強をし、基礎については強い引き抜き力のかかる2階がのっている部分のみ補強。 断熱については水廻り、LDK,寝室について行い、床はフェノールフォーム、壁と天井は30倍発泡のウレタン吹付け断熱、開口部はLow-E複層ガラスの内窓を設置。 塗り壁と無垢床へのワックス塗りは、施主とその友人知人によるDIY。)

階数

2階建て

間取り

4LDK以上 → 3LDK

築年数

48年

期間

設計:2ヶ月 、施工:4ヶ月

完成時期

2018年12月

間取り

リノベーション前

リノベーション後

この家づくりのコンセプトは、「既存を活かして、過去の愛着を受け継ぐ」ことです。
中古住宅の魅力的な部分を素直に受け入れ活かすことで、この住まいでしかできないリノベーションらしい住まいになります。
リノベーションらしさや過去の愛着は、加賀五彩の草色をしたジュラク壁、雪見障子と縁側越しに見えるよく手入れされた庭にあると感じました。
断熱や構造補強に影響のない草色のジュラク壁を残し、その壁がより美しく見えるために新しい壁は自然素材(漆喰と珪藻土の混合材)の塗り壁で質感を合わせました。
庭と縁側の関係性はそのまま残し、間を仕切っている障子もそのまま残しています。
縁側はサンルームやLDKの延長として多目的に利用でき、障子を開けるとLDKから庭が見え、閉めると近隣からの視線を遮りながら光だけ感じられると共に、空間の気積を小さくできることでエアコンの効率を高めることもできます。
縁側と障子があることで空間に柔軟性が生まれ、生活環境をコントロールする環境装置としての働きをしてくれます。
丁寧に使われて痛みの少ないジュラク壁や障子からは、住まいを大切に使ってきたというメッセージが伝わってきて、不思議と温かい気持ちになります。
この住まいを受け継ぎ、今後も長く丁寧に住むために、現在の断熱性能や耐震性能に合うように補強を施し、老朽化した水廻り機器は最新のものに取り替えました。
良いところは残し、悪いところは改善することで、この住まいはまだまだ長く生活の舞台になりそうです。

家づくりのきっかけ・施主の要望

結婚して1年、アパート暮らしに不自由さを感じはじめ、同じ頃に妻が仕事を辞めてフリーランスの写真家になったことを機に、将来的に小さな写真スタジオを併設できそうな家がいいという思いが芽生えました。
金沢市内は新幹線開業以来、土地の価格が高騰し続けており、土地とスタジオが併設できそうな広い家は難しいし、いつになるかわからない夢物語のように思えました。
広い中古住宅であれば、金沢市内の郊外に低価格で手に入る可能性があったため不動産会社数件に条件を伝えて探してもらったところ、1週間で今の住まいが見つかりました。
想像よりも早かったが、築年数の割に不動産の状態が良く、愛着を持って手入れしながら住んでいた様子がうかがえたため、これも何かの縁や運命だと思ってリノベーションに踏み切りました。
売主の愛着が伝わってくる住まいと出会い、この家づくりのコンセプトが「既存を活かして、過去の愛着を受け継ぐ」というものになりました。
愛着は自分たちで築くのが一般的だけど、誰かの築いた愛着に気付いたり、共感できるのであればバトンを受取って、受け継ぐという形もあり得るのだと考えさせられました。

この事例の見どころや工夫したところ

中古住宅購入前の時点で、可能な限り細部まで調査を、この住まいの良いところと悪いところを整理しました。

<良いところ>
・木材がしっかりしていて、白蟻被害も深刻ではない。
・農家住宅のような田の字型の間取りで、間取り変更しやすい。
・加賀五彩の草色のジュラク壁が珍しい。
・真南に縁側と庭がある。
・外壁や屋根が途中で修繕されていて直さずに使えそう・

<悪いところ>
・断熱材が入っていない。
・耐震性能が怪しい。
・水廻りが古い。

まず、悪いところは徹底的に性能向上させました。
断熱は床にフェノールフォーム、壁と天井に30倍発泡のウレタン吹付け断熱を施し、窓はLow-E複層ガラスの内窓を取り付け、居住空間の約32帖を14畳用のエアコン1台で空調できるようにしました。
耐震性能は、簡易診断を行って、今回工事範囲の1階部分のみ筋交いや構造用合板を用いて補強しました。
2階は将来計画としてあります。
古い水廻りは全て最新のものに取り替えて、使い勝手や節水性を向上させました。

良いところは、積極的に残したり、上手く利用することで、リノベーションならではのデザインに落とし込んだり、コスト削減に努めました。
襖や障子で仕切られた田の字型の間取りのため、無理に柱を取らなくても建具を取るだけでLDKが確保できました。
柱を取らないことで、梁の補強が不要になり、コスト削減ができました。
草色のジュラク壁や組子の入った障子、雪見障子はそのまま残し、積み重ねられた歴史をインテリアとして表現しました。
ジュラク壁や障子が残ることで、どこか懐かしい祖父母の田舎の家だったり、実家だったりを感じさせる空間になり、不思議と落ち着いた気持になれる空間になりました。
今回新しく仕上げた内装仕上げは、既存の残す部分に合わせたものを選定し、既存のデザインが生きるように配慮しました。
ジュラク壁を残したいのでビニールクロスは張らずに、自然素材100%の塗り壁を採用し、床は既存の柱などの木部分にあった無垢材のフローリング、天井は塗り壁の施工が難しいのでシナ合板で、建具はシナ合板を使った造作とし、自然素材の塗り壁や木に囲まれた優しく、柔らかな雰囲気にまとめました。

リノベーション前の写真

パース/模型/CG/スケッチなど

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この事例のコンセプト

手掛けた工務店

JAホーム

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対話でつむぐ家づくり

所在地

石川県金沢市古府一丁目217番

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