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軽井沢の穏やかな別荘地に建つ、定年を迎えた夫婦+猫のための小さな住宅。
敷地は、北方向に下った傾斜部と、平坦部を、緩やかに流れる小川により分けられており微かに聞こえる水の音、木々のせせらぎの心地の良い、とても安らぎのある場所。
設計に際して、この安らぎのある場所を決して汚してはいけないと思い、建物が主張しないひっそりと佇んだ、木々や小川に寄り添うようなイメージで設計を進めていった。
アプローチは、傾斜に沿って階段を下り、橋を渡り、小川を眺めながら玄関へと景色の変化を楽しめるよう、敷地形状に合わせている。
設計には充分な時間があり、この場所の四季の変化のすばらしさを実感でき、窓から見える景色を考慮しながらイメージを膨らませることができた。何といっても、一番の喜びは、施主が日々変化する景色、光や影の変化の感動を伝えてくれること。
定年を期に終の住処としての設計。
夫婦二人の住宅。子供世帯が泊まりに来ても、仕切れるプラン。
メインの開口部からの景色は、施主の好きなお寺「圓通寺」の借景をイメージしています。
北側採光からの穏やかな空間を意識。
素材は、風景に溶け込むよう、自然素材である杉材を使用。
建具を減らすため、洗面所を廊下と兼用。
居間の天井、リビングの一部の壁、寝室の壁にラワン合板を使用しコストダウンをしています。
日々変化する景色、光や影の変化の感動
一年という設計期間から、すべての季節の敷地の変化を感じることができ、それを設計に生かすことができました。
施主とは、置き家具の配置、キッチンの引き出しに何を収納するか等々、かなりの回数の詳細な打ち合わせを重ね、既製品のほとんどない設計で進めていきました。
木々を一切切らずに設計したことにより受けた最大限の恩恵。
アプローチから外観を望む
風景に溶け込んだ外観
キッチンからリビングダイニングを見る
リビング。吹抜け南側の窓から光が落ちる。
リビングからダイニングキッチン、2階へ螺旋階段を見る。
外観 冬景色
螺旋階段を見る
螺旋階段を上がると廊下兼洗面脱衣スペースへ。 狭小住宅での工夫。
木々が望める開放感のある浴室。
寝室。照明はスタンドライトのみの落ち着いた空間。障子を開けると吹抜けと繋がる。