戸建リフォーム・リノベーション

八王子緑町の家

面積:

79㎡

築年数:

2007年

エリア:

東京都

内容:

八王子緑町に建つ、築27年の木造2階建ての住宅の改修計画である。ここでは、主要な構造材をそのまま利用しながら再生させていくということを前提とした。
奥に行くほど広がっていく敷地、その先の隣地は地盤が建物一層分ほど下がり、さらに先には景色が広がっている。そこにデコボコな外観、複雑にかかった屋根、細切れになった各室をもつ内部空間、といった特徴をもつ建物が建っていた。
設計の作業は、とにかく既存の状態を整理していくことが大きな位置を占めた。構造についても入念に検討し補強の計画を立ていった。
1階は天井が連続する大きな一つの空間を意図した。造作家具を配置することと、床にレベルの変化つけることにより、緩やかに視線を遮りながらそれぞれの居場所を位置づけるように考えた。また、東側の開口部は全開口となる計画とし、180センチほどの高さの塀でぐるりと囲まれたデッキテラスと連続する。それらにより、主要な場所はそれぞれ変化をつけながら、内部から外部まで連続する一体的な居場所となった。
2階もやはり大きなワンルームのようなイメージをしているが、寝室として使用することを想定した個室は、奥へ計画している。
結果として暮らしの中の様々なシーンに対応しながら、一体感のある家が出来上がったと思う。そして、築年数の経った住宅を長く使っていくための方法の一つが実証できたのではないだろうか。

1階は天井が続く、大きな一つの空間となるように意図し計画されている。仕上に使用されている「木」はナラ材で統一され、空間の調和を計っている。

外形は既存建物と変えずに、庇、開口部の考え方を更新したリノベーションである。
各部の捉え方を整理することで、外観の印象を一新している。

構造上必要な段差を積極的に活かし、スペースを拡張している。
奥には天窓を設け、光を呼び込んでいる。

日中には柔らかい光で空間が満たされる。

リビングからダイニング、デッキテラス、と連続しているゆったりとした空間。開口部には、全開口のサッシを採用している。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

佐久間 徹

建築家 / @東京都

住宅の設計は楽しいけど、難しいと思っています。 あと何十棟と設計したってやっぱり、難しい、と思うような気がしています。 変わらないのは、「家」が暮らしにとって大切でな場所であるということ。 でも、気持ちがいいとか、美しいとか、といった感覚にしても、周辺環境や家族の状況、経済的な価値観にしたって、変わっていくものです。自身、子供が産まれて「家」に求めることに変化がありました。 またこれからも変化していくと思います。 そんな複雑なことが簡単にまとまるはずがない。。 。 だから、毎回一生懸命考えて設計をしているかもしれません。

佐久間 徹

建築家 / @東京都

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