二世帯住宅

壁層の家

面積:

304㎡

内容:

駅から近く、静かな住宅地につくった、戸建て住宅である。開放的ではあるが、安心して生活できるよう、敷地の西側の道路には窓を設けず、建物の外壁を景観づくりに参加するものにしたいと考えた。

西側の外壁に窓を無くしたため、視界が広がる東側と南側に居室を開いた。そして、その向きに直交しながら連続して並ぶ壁の層で建物を構成することで、内と外とが連続し、空間を段階的に変化させた。

建物の西側にある車庫の外壁と、北側隣地にある石積み擁壁との高さを同じにしたところ、住宅が街並になじみ、風景に溶け込んでいった。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

高砂正弘

建築家 / @大阪府

人と自然、そして建築の関係を大切に考えている。その関係を明確に規定すると、融通のきかない退屈な建築になる。すべてを決めるのではなく、建築の中に必要な機能空間を配し、余白をつくる。その余白が新たな発見や刺激を与えるきっかけになる。またシンプルなデザインに木や土などの自然素材を用いた建築は、人や自然との距離を近付け、時とともに味わいを増す。そんな自由で、長く生き続ける建築をつくりたいと考えている。