注文住宅

KAH 東西へ伸びる住宅

エリア:

栃木県壬生町

実施時期:

2008年5月

内容:

敷地は河岸段丘上にあり、道路を挟み西側には河川や田園地帯が広がっ ています。
敷地内の高低差を生かし、下段に駐車場と地下室扱いの書斎を設け、上段レベルを住居ゾーンとしました。
書斎からは視線と同じ高さで愛車が望め、リビング&デッキからは西に広がる田園が見渡せます。住居部分にはH=2.4Mと一定の高さをもつ三連引戸を連続して配しています。
各居室は南北に平行な壁によって仕切られ、東側から順に室内床レベルが加算されていきます。
一定の窓高に対し、床が高くなっていくことで、場に合わせた開口部高さが設定されます。
例えば子供室の窓はH800から、和室はH600から、というように。
リビングにおいて床レベルはデッキレベルと同一になり、いつのまにか外部と連続することになります。コンクリートによる基壇と木部の切替、極限まで薄くした屋根など美しく見せるための技術を駆使しています。
節度ある端正な形態、高低差を利用した空間の劇場性と連続性を強く意 識した住宅です。

DATA
基準法上床面積 65坪(車庫部分・デッキ下車庫部分含)  敷地面積 130坪
建築設計監理;STUDIOPOH    RC部分構造設計 小林構造設計室
施工者;中村建設株式会社(宇都宮市中央/相見積)
2005年10月設計契約 2007年9月着工 2008年05月
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

住み手の視線を一致させるために小さな高低差を設けた。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

生活の気配を隠すよう大きな扉で全てが隠されている。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

廊下、コートに向け て20cmずつの段差が設けられている。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

天井高を押さえ落ち着きを生むと共に、充分な収納を確保している。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

風抜けのために廊下の上部に位置する処に小さなロフトを設けている。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

小割タイルによりスケールを調整。窓の向こうはシャラの木。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

タモ練付材と同出目地水平ラインが強調される。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

出目地により水平ラインが強調され、劇場性 の演出を試みた。一部収納扉となっている。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

駐車場の奥に植栽、さらに奥に 寝室が見える。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

椅子に座った時に視線が車の中心にくるよう床レベルを設定した。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

薄い屋根、基壇と鉄骨、 サッシの取合に注目。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

均等に割られ、連続する開口が特徴。
写真;エネックス写真事務所 鈴木康彦

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

星裕之

建築家 / @栃木県

独立して12年、「建築家」「住宅作家」として信用をいただけるよう、その王道を走ろうとしてきました。安易な下請けはしない、クライアントの不利益になるような協働はしない。だから工務店からの仕事も請けませんし、工務店系のプロデュース会社への登録も避けてきました。それは自分のためであり、クライアント、建築のためです。 そして最近は、「新しい」建築より「普遍的な」建築をつくりたいと強く感じています。それは意匠・機能・構造が高次元で融合されたものである必要があるかと・・・。必要な機能があり、プロポーションが良く、内部に入ったときの違和感がないこと。その上で何か特別な感覚を抱いていただけたらと思っています。