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設計、施工、監理を担当
明治42年に、英国人の女性宣教師によって建てられた住宅を、昭和37年別荘として購入。築105年でほとんど手を加えていない住宅。
建替えをするか、リフォームするか、手放すか、悩んだ末、歴史ある建物を活かすリフォームをご決断。
建物の雰囲気を壊さずに、快適に過ごせる別荘をご要望。
性能向上と現状維持の両極端なご要望をどう両立するかが最大のポイントになりました。
第一優先として、束石や石でできた外基礎の改修をご提案。外基礎がしっかりしたところで、最低限の耐震補強。そして北海道仕様の断熱。性能面での優先順位を決め、施主との打合せを重ね、活かす所と、リニューアルする所や素材を吟味して工事内容を決定しました。
内部はブラックウォールナットのフロアーや、杉の羽目板で雰囲気を維持。特に、リビングダイニングは、天井や石積みの暖炉、照明、家具をそのまま残すことで、当時の雰囲気を再現してます。また、リビングにあった欄間は、廊下の照明として再利用。収納扉もキッチンパントリー建具として活用しました。
今までは、夏しか過ごせなかった別荘ですが、一年中快適に過ごせる別荘に生まれ変わり、古くて寄り付かなかった孫たちも集まって賑やかになりました。
家族みんなで使える別荘として、また、資産としても残せることができてよかったです。
2014年ジェルコデザインコンテスト全国大会 全国部門別優秀賞 戸建