戸建リフォーム・リノベーション

tunnel

面積:

55㎡

エリア:

大阪府

実施時期:

APR. 2013

内容:

お店に理想の形があるとすれば、それは町の一部として自然にとけ込むことかもしれません。
煌々と灯る看板ではなく、確かに繋がっている存在としてあり続けること。
これは、出店から10年、町とともに時を経過した美容室の改装です。
店先を通る町の人達と、親しく挨拶を交わす店主の姿。
その姿は、既に町の一部のようでした。
10年目のリニューアル。
店舗のファサードに設けられた町との親密な繋がりをイメージした家型のフレームは、町のアイコンとなり始めています。
お店で長年大切に使い続けたものを、部分的に残しながら、空間を新たに再構成しました。
店先では、店主が樹に水やりをして、いつもの様に行き交う町の人と言葉を交わしています。
トンネル形状の家型のフレームを通して、お店と町との繋がりが、今日も店先で営まれています。

白い壁面に、トンネル状に内外をつないで貫通させた構成の外観としています。日が暮れると、家型のシルエットが、町に浮かびます。

店先では、まちの人たちと店との間に繋がりが育まれています。

家型のトンネルが、お店と街を繋げています。

家型のトンネルから見える外の景色

家型のトンネルに設置されたエントランス

岩橋 翼

デザインは、ものが出来た時点ではなく、使い始めて完成に向かうのが理想だと考えています。使い手が自分の感覚で使い始めて、どのような形でデザインの完成に向かうか…。それは、我々デザインをするものから、ある種自立していくことになるわけですが、そこに、面白さのひとつがあると感じています。 われわれ生き物と同じく歳を重ね、深みを増していくことが、ものの理想の姿だと、使い手の10年先の世界を見ながら、デザインすることを心がけています。 状況は刻々と移り変わって、生き物の様に形を変化させていきながら、豊かになっていく空間を、共につくっていきたいと考えています。

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