注文住宅

伊豆高原の家=静岡県 音楽ホールのような家

実施エリア:

静岡県伊東市

延床面積:

112平米

内容:

定年後の終の住み処として選んだ伊豆高原の約180坪の土地に、大地に接するような平屋の木の家として建てられました。これまでのRC造共同住宅の都市型、機能的な内部空間を引き継ぎ、音楽ホールのような、ひとつながりの生活空間=シェルターとしての木の家が、建築主との語らいの中から構想されました。

PIONT
音楽ホールのようなひろま空間
大空間を支える登梁工法
床暖房と薪ストーブ
実用的なシンプルキッチン
広めの温泉風呂
ハイサイドライトの光と風

工法・階数
木造軸組工法/平屋建て
面   積:1階・延床面積112㎡、敷地面積606㎡
外 部 仕 様:顔料入漆喰モルタル、ガルバニウム鋼板屋根
内 部 仕 様:(床)杉・桧縁甲板(壁)顔料入漆喰、石見手すき和紙(天井)金山杉、土佐和紙

採光と通風のためのハイサイドライトのある空間

東側の玄関からひろまに入ると、6mの長さの木目の美しく、 骨太な金山杉による登梁によるシェルター空間に包まれます。
右上には屋根を支える木組みが1、2、3段と迫り出し、 斜めに延びる登梁をしっかりと支えます。
上部の南側には採光と通風のためのハイサイドライトが招き屋根として設けられ、 民家の煙出しのようでもあります。
南側の大きな窓は庭へと連続し、正面のキッチンは造り付け収納によりやわらかく区切られています。

薪ストーブのあるリビング

北側の書斎との一角には薪ストーブが設けられ、書斎とひろまをレンガの 腰壁がゆるやかに区切っています。
床暖と薪ストーブにより、その日の天気や気分で冬の暖を切り替えることができます。
床は床暖対応の杉赤味縁甲板で節があることでやわらかな表情をみせています。
天井は金山杉縁甲板、壁は柱や梁が見える真壁仕上げで、漆喰と共に呼吸する内装仕上です。

キッチンからリビングを眺める

台所からひろまを見ると、正面の壁の後側が和室になり、和室との出入口が右側に見えます。
玄関からの入口は縦格子のガラス戸になっており、その上は玄関の上にあるロフト空間です。
左手の書斎は壁面いっぱいの造り付け本棚があり、見る方向によって様々な表情を見せてくれます。

明るいキッチン

キッチンは以前の生活の機能性をほぼ引継ぐ形で設計されました。セミクローズドタイプのため、ひろま からの視線をあまり気にせず、使い勝手を優先して、正面のパイプ棚、オープン棚に調理道具を置き、ひろまとの仕切の造り付け収納に食器、食材、電気機器をまとめる方式です。
大工と建具職人、設備業者のコラボによるカスタムメイドオリジナルキッチンです。
トップライトによる明るさを確保しています。

落ち着く和室

玄関ホールを入って左手から入る和室は、この家の中で唯一独立性の高い空間になっています。8帖の広さながら、四方の桧縁甲板による板畳を設け、畳は4帖半分の巴(ともえ)敷きとしています。
天井は、畳の部分の上部をピラミッド状に持ち上げた方形(ほうぎょう)天井として、畳と天井を相対させることで、包まれたような安心感を与えています。
壁、天井は表具職人による石見手すき和紙の袋(ふくろ)貼りで、とてもやわらかい表情を見せています。

機能がコンパクトにまとめられた書斎

書斎には壁面本棚、吊り本棚、カウンター机が造り付けられ、機能がコンパクトにまとめられています。書斎の奥にもハイサイドライトからの光が差し込み、北側の窓の反射光と共に暗さを感じません。
同じ連続した空間でありながら、落ち着いた、明るく、通風性のよい書斎コーナーになっています。

広々した浴室

浴室は約3.5帖の広めのスペースです。西側の隣家の視線を防ぐため、主な採光と換気は天井のトップライトから得ています。
浴槽正面の窓はピクチャーウィンドーのように四角い額縁のスライド開閉サッシとして、将来のバスコートを一枚の絵として望むことが可能です。
壁、天井は青森ヒバ縁甲板にシリコン塗装として木の肌合いとメンテナンス性を両立させています。