注文住宅

house AA

実施エリア:

奈良県奈良市

実施時期:

2013年

延床面積:

64平米

内容:

家を建てるために小さな土地を購入したクライアントに、広々と楽しく住んでもらいたいと設計した家です。
普通に建てると窮屈すぎて、家族で住むにはきっと難しいだろうと想像できる敷地。南側には境界ぴったりに隣家が立ち、陽当たりは望めません。そこで私たちは開放感を獲得するために、ひとつの大きな屋根をかけました。
この大屋根の中には15畳のLDKとテラスがふたつも入っています。大屋根には適切な位置に開口を開け、周りの家々と視線が合わせずに窓を開け放つことができ、空が見える明るいLDKになっています。本来は外であるテラスを室内のように見せることで、広さと開放感を獲得すると共に、大屋根の下で得られる程よい閉鎖感、安心感を感じられる空間となっています。
1階にはホールを中心に個室や浴室など、閉じたい部屋を配置しています。廊下ではなくホールにすることで、階段室の窓からの陽が十分に入り、ます。このホールで出掛ける準備をしたり、お客さまを迎えたり、第二のリビングのような溜まりができています。
そしてこの家の最大の魅力は、1階と大屋根の隙間にできた大きな軒下です。この軒下によって、2階のリビングにいながらも斜め下に庭や道が見え、視線をコントロールしながらも、町と繋がる特殊な開放感を感じられます。

*「第5回建築コンクール」古谷誠章賞受賞