注文住宅

黒の宝石

面積:

130㎡

費用:

3000万円

エリア:

神奈川県横浜市

実施時期:

2008

内容:

2008年神奈川建築コンクール奨励賞受賞作品

敷地はハイキングコース入口のすぐ側にあり高台で東京湾を望める静寂な環境の中にある。施主からの最初の要望は木製外壁の家にしたいという事であった。
海外出張の多い仕事柄一階の防犯は全面に縦格子を配しデザイン的にも特徴のある外観である。敷地は風致地区に指定され道路からの壁面の後退が3m必要で、3面を道路に接するこの敷地ではほぼ中央に敷地と相似形の場所にしか建物は建てられない。それを逆手に取り敷地とほぼ相似形の外観を持つ五角形の住宅とし、その中央にも相似形の五角形のトップライトを付けている。内部は一階二階とも中央の吹抜をぐるりと取り囲むように各部屋を配置し、回遊できる。中央の吹抜とトップライトは通風と室内環境を快適にするための装置でもある。五角形の黒く塗られた木造外壁の外観。頂点のトップライトからは夜になるとキラリと光が漏れる。

家の中心にある吹抜けと階段。空気の流れもここで調整する。

トップライトの左下に見えているのは、通風のための開口。

トップライト周りで室内空気の換気もとれる。

塀も無くオープンな外観。防犯は本体の縦格子でとる。
縦格子は開閉可能。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

もろずみけい

建築家 / @神奈川県

ぼくがいつも設計している時に考えていることは、内部と外部が一緒になったような建築だ。 洞窟のように閉ざされた空間を演出し、劇的な空間を作るのも建築家の醍醐味かもしれない。 だけど外に出たらいつの間にか暗くなっていた、雨が降っていた、なんて建築をぼくは造りたくない。 内部からだんだんと外部につながり、中にいても外をいつも感じられるような建築が好きだからだ。 だから今まで造ってきた建築は、小さな住宅でも、オフィスビルでも、自動車修理工場でも、そして一番プライバシーが要求されるクリニックでも、中にいながらいつもに外が感じられるような空間を造ってきた。 部屋の中から満月を楽しみ、吹雪をみて感心し、雷が海に落ちるのを見られる家にいると新しい発見がある。 これは今まで建てた施主から直接言われた言葉だ。 設計をしていてそんなことを聞いた時が一番うれしくなる。 コンピューターで制御されインターネットでどことでもつながる時代だからこそ、自然と深くかかわり合いながら、機械に頼り過ぎることなく冬に暖かい日差しを感じ、夏は木陰の涼しい場所になるような空間。 そんな建築を目指していきたい。

もろずみけい

建築家 / @神奈川県

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