二世帯住宅

画家と母の家

実施エリア:

東京都町田市広袴町

内容:

シルバーボックスに、お母さんと供に暮らす家を増築しました。
シルバーボックスが竣工し2年経たないタイミングでの話であり、一棟として計画したなら、全くコンセプトの違う住宅になっていたと思われます。人生わからないもので、そのようなことを想定されるご事情になかった訳ですから、この条件の中でベストな案を考えるべく設計を始めました。
お母さんは車椅子を利用しており、ご夫妻が介護しやすい計画であることが重要です。1階アトリエの耐力壁を避けた2カ所に開口を設け、増築部分である1階のLDKにアクセスしやすくし、かつご夫妻の寝室は増築部分の2階に移動する等、極力お母さんとの距離感が近くなるようプログラムを組み替えました。1階はバリアフリー化し、家具も全てキャスターを付け容易に移動できるようにしてあります。そして広々とした室になるよう東側の林に解放し、フロアーにつづくテラスを設け、気持ちの上でのバリアフリーにも配慮しています。お母さんの生活エリアはナラ材でナチュラルテイストとしながらも、シルバーボックスのインテリアと違和感のないコーディネイトとしました。外観はシルバーに対し白いボリュームを接続することで、2世帯住宅であることを表明しています。
お子さん&ワンちゃんと家族も増え、かつてのリビングはプレイルームになり、シルバーボックスも生まれかわることになったようです。

・二世帯住宅(増築工事)
・第一種低層住居専用地域 第二種中高層住居専用地域
・敷地面積 243.37㎡(123.06㎡ + 120.31㎡)
・建ぺい率 30% 50% 
・容積率  60% 150%
・建築面積 110.11㎡(54.79㎡ + 55.32㎡)
・延床面積 184.77㎡(74.66㎡ + 102.94㎡)

画家と母の家・外観

増築部分の母の家は林に向かってアプローチします。画像左下はそのための車椅子用スロープです。

画家と母の家・北側外観

シルバーボックスに連結された母の家。銀と白のコントラストが二世帯住宅であることを表明しています。

エントランスポーチ

一間の幅をもつ玄関引戸。車椅子の出入りを容易にしています。

玄関入るとLDK

玄関を入るとバリアフリーなLDK。玄関ポーチとのレベル差もありません。

LDK1

二面を開口とし、お母さんに開放感を感じていただけるよう配慮しました。

LDK2

ステンレス製のオリジナルキッチン。シンプルに徹しました。

LDK3

中央に見えるのは画家夫妻の寝室につながる階段室です。家具は全て可動式に。

リビングに続く林に面したテラス

リビングの床をレベル差なしにテラスとして延長しました。林につながり広々とした室になりました。

リビングからテラスへ

リビングからテラスへ広がり、木々の緑が近くに感じられます。

林を臨むテラス

テラスの明るさと木々の茂みのコントラストが印象的です。

お母さんの寝室

アクセスの容易さを考慮し、玄関ポーチ横にお母さんの寝室をプランしました。正面のガラス引戸は浴室の入り口です。介護用リフトで安心してお風呂へ移動できます。

洗面&浴室をバリアフリーに

洗面、トイレ、浴室を一室にまとめバリアフリー化。

階段室

2階の寝室から階段室を見下ろすと、お母さんの居住エリアとつながっている様子がうかがえます。

階段室の見上げ

階段室を見上げたところ。階段室を光で充たす開口部を設えました。

画家夫妻の寝室

画家夫妻の2階寝室。テラス越しに林に開いたプランになっています。自然光が室全体を光で充たしています。正面樹脂グレーチングの向こう側に、お母さんの生活エリアと直接つながる階段室があります。