2018/06/03更新4like11005view

著者:hausraum

床材の種類とメリット・デメリット

部屋の中でも大きな面積を占めるのが、床。よく目に入る部分でもあり、使う床材の材質や色によって部屋の雰囲気がガラッと変わります。
リフォームやリノベーションの機会に、部屋の雰囲気を一新したいと考えている方は多いのでは。できるだけイメージに合った床材を選べるよう、住宅に使われる主な床材をご紹介します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

床材その1●フローリング

床材にはたくさんの種類がありますが、中でも最もよく使われるのがフローリングです。

●無垢フローリング
【特徴】単板でできている木製床材。

【メリット】天然もので、肌触りがよい。切り出される樹種や部位により色の濃淡や節の量が異なり、自然な風合いが出せる。

【デメリット】湿度によって膨張・収縮する(湿度の高い夏場は吸湿のため膨張、乾燥する冬場は収縮)。このため、隙間が生じたり、反ってしまうことも。また、熱によって変形することがあるため、床暖房にほぼ対応できない。
●複合フローリング
【特徴】合板の上に、薄くスライスした天然木の突板を施している。

【メリット】合板使用のため、無垢(単板)フローリングに比べると板の反りやねじれが少ない。また、色の濃淡や節の量の偏りが少ないため、色や幅などの選択肢が豊富。熱にも強いため、床暖房対応の素材が多い。

【デメリット】工業生産のために、化学製品が多く使われている。また、肌触りは無垢フローリングに比べやや無機質になる。
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●化粧シートフローリング
【特徴】合板の上に化粧シートを施した素材。

【メリット】無垢フローリングや複合フローリングと比べ、安価。表面はプリントシートになるため、色が均一で施工性も高い。既存の床の上に施工できる薄型の商品もある。

【デメリット】表面がプリントシートのため、無垢フローリングや複合フローリングと比べ、自然な風合いが出にくい。
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床材その2●タイル

タイルは素地によって、「磁器質・せっ器質・陶器質」の3種類に分類されますが、耐住宅の床には摩耗性が要求されるため、「磁器質・せっ器質」のタイルが使用されます。

●磁器質・せっ器質タイル
【特徴】摩耗性に優れている。

【メリット】劣化しにくく水や熱に強いため、キッチンや洗面室などの水回りや暖炉の床にも安心して使用できる。

【デメリット】冬場には足元が冷えがち。カーペットを敷いたり、床暖房を導入するなどして対策を。また、硬質なためタイル床の上に長時間立っていると脚が疲れやすく、硬くて重いものを落とすと割れてしまうことも。
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床材その3●ビニール床タイル

【特徴】硬く、耐久性に優れている上、高級感もある。最近では住宅にもよく使用されている。

【メリット】石目や木目など、豊富な選択肢がある。プリントのため色のばらつきがほとんどなく、中には本物との見分けにくいものも。さらに、タイルに比べ非常に軽量で施工性もよく、比較的安価。また、タイル同様に水に強いので、キッチンや洗面室などの水回りに使用でき、冬場でもタイルほど冷えない。

【デメリット】タイルと比較すると質感が落ち、床暖房の上には施工できない。下地を入れれば施工できる商品もあるが、熱には弱いので伸び縮みする可能性が高い。
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床材その4●畳

昔から畳に慣れ親しんできた日本人。最近では、海外でも畳敷きの部屋が好まれるなど、注目を集めています。

【特徴】
い草からつくられるが、近年は耐久性に優れた樹脂を使用したものも出ている。

【メリット】
リラックス効果がある。また、畳は断熱性能や防音性能にも優れ、天然のい草には調湿機能も。

【デメリット】
重い家具を置くと跡が残りやすい。湿気がこもりやすく、手入れを怠るとカビやダニの温床にもなりやすい。
森清敏/川村奈津子「鉄の家」

床材その5●絨毯

最近はフローリングが主流になりましたが、ホテルのような重厚感のある絨毯は空間をクラスアップさせてくれます。

【特徴】
和室・洋室問わず使われる絨毯。色や柄、毛の長さなど、豊富な選択肢がある。

【メリット】
クッション材としての役割を兼ねるため、子どもの怪我の心配が少ない。また、犬や猫もペットが歩くときも、フローリングよりカーペットのほうがしっかり踏ん張れるため、足腰に負担がかかりにくいといわれる。防音効果もあり、楽器部屋にも使用される。

【デメリット】
フローリングに比べ細かいゴミがカーペットの毛足に入り込みやすく、掃除の手間がかかる。液体をこぼすとシミになりやすい。
床を毎日使うものですがが、床材の交換をすることは稀でしょう。そのため、床材選びはとても大切です。それぞれのメリット・デメリットをよく確認して、部屋の機能に適した床材を選びましょう。

フローリング床材の種類と特徴

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