2018/08/19更新2like1623viewHaruka Yamasaki

「ここがわたしの本当の居場所」そう思えた山のある暮らし。

東京暮らしに憧れて、18の時から地元を離れて都会での生活を始めた。

わたしの故郷は、山に囲まれた小さな町。

のどかで平和で、なんにもなかった。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

大きく違う都会と田舎の暮らし

憧れの生活は、楽しくて楽しくて。
大学に通ううちに、友達もたくさんできて。
お気に入りのカフェや服屋さんもできて。

都会に夢中なわたしは、あまり里帰りをしなかった。
家族から電話で「親不孝もの」と、冗談交じりに嫌味を言われても。
それでも帰りたいとは思わなかった。

月日は流れ、楽しい学生時代は終わり、会社員に。
毎日の満員電車、デスクワーク、会社での人間関係…。

あんなに好きだった賑やかな街。
たくさん人がいるのに、どこにも居場所がないような気がした。

あんなに退屈だった山に囲まれた暮らし。
今ではこんなにも恋しいなんて。

「今の自分」だからわかる、自然の美しさ

ある日、母から電話があった。

わたしの様子が気になったらしい。
心配かけまいと、何気ない会話を続けたわたし。
でも、心はもう限界で、話の途中でこらえきれずに泣いてしまった。

「帰っておいで」

涙がポロポロ止まらないわたしの耳に、母のあたたかい声が電話の向こうから届いた。

電話のあとしばらくして、わたしは山に囲まれた小さな町へと戻った。
「なんにもない」そう思っていた町。
でも、あの頃と違って、何もないとは思わなかった。

緑が茂り、たくさんの命を感じる。
そこには、心安らぐ景色があった。

「ああ、こんなにキレイな場所だったんだ」

「生きていける」と感じる場所

家の前で辺りを見渡していると、玄関からおばあちゃんがやってきた。

「おかえりぃ」

そうにっこりと笑い、優しく迎えてくれた。
次に母も来て、早く入ってお茶にしようと。

リビングへ行き、お茶と一緒に東京土産のお菓子をみんなで食べた。
なんだか心地がいい。
田舎に帰り、1ヶ月が経った。
わたしは、家から車で1時間以上もかかる小さな会社で働くことに。

朝は早いし、慣れない仕事が山積み。
でも、不思議とあの頃よりは心がずっと軽い。
毎朝、山を眺めて、家族と一緒にご飯を食べて、エネルギーをいっぱい蓄えてから会社に行っているからかもしれない。
仕事を終え、家路の途中。
山も町も茜色に染まり、夕日が静かに沈んでいく。

1日のなかで、この景色が一番好き。
今のわたしだからこそ、この土地の美しさがよくわかるような気がした。

すっかり辺りが暗くなり、家について玄関の扉を開けると、母のつくったカレーの香りが漂う。

そして、いつものようにおばあちゃんがにっこりと迎えてくれた。
「おかえりぃ」


「ただいま」


自室には、景色を楽しめる大きな窓。
木のぬくもりを感じる玄関。
和の情緒あふれるリビング。
山の風景に溶け込む、帰りたいと思える家…。
自分が「自分らしく」生きていける場所。
きっと、誰にでもそういう居場所があって、まだ見つけていない人もきっといるはずで。

ありのままの自分でいられるのは、山のある場所なのかもしれない。


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