2020/07/29更新0like500view岩間光佐子

窓サッシ素材の種類と特徴・プランニングのポイント

光や風を取り入れ、換気や眺めを確保する窓。建物の断熱性はもとより、遮音性や防犯性などにも関わる重要な部位のひとつです。間取りや周辺環境、条件に合わせた性能やデザイン性にも配慮して選ぶことが重要です。ここでは、窓サッシの種類や特徴、プランニングの際に知っておきたいポイントをまとめました。

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窓プランは、建物や適する性能などに配慮して検討を

窓の役割には、明るい光を取り入れ、新鮮な風を通し、眺めを確保することはもちろん、熱の出入りを防いだり、外からの侵入を遮ることなども求められます。また、外観デザインやインテリア空間にも関わるアイテムとも言えるでしょう。

そのため、窓プランの基本は、まず、建物や間取りに適した配置、使い勝手に合わせたスタイル、立地条件に適した性能(断熱性や遮音性、防犯性など)に配慮することがポイントです。

窓計画は、専門的な知識が必要なので、実際に新築やリフォームを進める中では、設計担当者や建築家からの提案を確認していくことになりますが、基本的な知識を持つことで打ち合わせもスムーズに進むでしょう。

窓サッシとは?窓はサッシとガラスで構成されている

通常、窓は「サッシ」と「ガラス」で構成されたもののこと。本来「サッシ」とは、窓の上枠・下枠・たて枠で構成された窓枠の中の框と組子のことですが、窓枠全体を指していることが多いため、一般的に「窓を選ぶ」という場合は、「サッシとガラスを選ぶ」ということになります。

窓サッシの素材には、アルミや木製、樹脂サッシなどがあります。また、組み込まれるガラスにもいくつかの種類があります。

主なサッシ素材の種類と特徴

住宅に用いられる窓サッシの素材で、最も馴染みがあるのはアルミサッシでしょう。自然素材の風合いが魅力の木製サッシや、寒冷地などで普及している樹脂サッシなども増えてきています。

■アルミ  
強度があり、耐候性や防火性に優れた素材ですが、熱伝導率が高いので、断熱性にやや劣るのが難点。腐食しにくく、サビにも強い素材ですが、長期間埃などが付着していると腐食することも。軽量なため、開閉時の操作がしやすいのも特徴です。
■樹脂  
樹脂サッシの主な材料は、塩化ビニール樹脂。熱伝導率が低く、断熱性に優れる材質です。複層ガラスと組み合わせることで、高い断熱性を得ることができるため、北海道や東北地方などの寒冷地で多く用いられています。一般的には、アルミよりも強度が弱いため、厚みのある構造となりますが、最近では、サッシ枠をスリムにしたタイプもみられます。
■木製  
木製サッシの魅力は、質感や風合いでしょう。無垢材を用いたもの、集成材・積層材を用いたもの、それらを組み合わせたものなどもみられます。腐食や磨耗などの耐久性にやや劣りますが、各メーカーともに、経年による塗装の劣化や腐食、木の狂いなどを克服するための工夫がなされた商品を開発しています。
■複合サッシ  
室外側にアルミ、室内側に樹脂や木を組み合わせるなど、異なる素材を組み合わせたサッシを複合サッシと呼んでいます。それぞれの素材の特徴を生かした商品が揃っています。

ガラスとの組み合わせが重要

断熱性や遮音性など、窓としての性能は、ガラスとの組み合わせがとても重要。新築やリフォームの際には、建物の立地条件や間取りなどを考慮してプランニングすることが大切です。

ガラスには、「一般ガラス」と「機能ガラス」があります。

■一般ガラス
「一般ガラス」は、一般的な平板のガラスである「フロート板ガラス(透明ガラス・単板ガラス)」や破損しても破片が飛び散らないように金属の網を封入し、火災の際の延焼や類焼を防ぐ「網入板ガラス」、ガラスの片面に型模様をつけた不透明の「型(板)ガラス」などがあります。

■機能ガラス
「機能ガラス」には、「複層ガラス」や「強化ガラス」、「合わせガラス」などがあります。「複層ガラス」は、2枚または3枚のガラスの間に、乾燥した空気の層を封入することで断熱性を高めたもの。より性能を高めた「高断熱複層ガラス」や「遮熱複層ガラス」は、ガラスの間に特殊な金属膜をコーティングしたタイプです。

「強化ガラス」は、「フロート板ガラス」を高熱処理し、急激に冷やしてつくられたもので、熱に強く割れても破片は顆粒状になり安全です。その他、2枚以上の「フロート板ガラス」の間に、柔軟で強靭なフィルムの中間膜をはさんで加熱・圧着させた「合わせガラス」も。突き破るのに時間がかかり防犯性に優れる「防犯ガラス」などはこれに含まれます。

窓サッシの開閉方法やスタイルも多様に

窓サッシの開閉方法やスタイルも多様化してきています。いずれの素材の窓サッシにも、馴染みのある引違いの窓や上げ下げ窓、滑り出し窓、内倒し窓などが揃っています。開口部を広く取ることができる窓、細長いタイプなども。最近では、ふたつの開閉方式を持つツーアクション窓などもみられるようになりました。

また、素材によってはいくつかの色を揃えた窓サッシもみられます。メーカーにもよりますが、アルミサッシでは、プラチナ色やブラック、複合サッシでは、室内側に木目調などを選ぶことができるタイプも。樹脂サッシは、ホワイトやブラウン、木目柄の高耐候性ラミネートを外部側に施したものなどもみられます。

選ぶ際には、空間に適した開閉方法か、開閉操作の使い勝手の確認を。デザイン性や色など、外からの見え方と室内側からの見え方の両面から検討することがポイントでしょう。

開閉・施錠方法、重さなど実際に操作して確認を

窓サッシを選ぶ際には、カタログだけでなく、ショールームで実際に確認すること。素材感や色はもちろん、開閉方法や施錠方法など実際に操作して比較するようにしましょう。

また、素材にあわせたメンテナンスも重要です。たとえば木製であれば、一般的には、塗装などのお手入れ、定期的な再塗装が必要です。具体的な方法や時期など、事前にしっかりと確認することもポイントです。
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この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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