2020/08/18更新0like540view岩間光佐子

洗面台の種類とプランニングのポイント

洗面台のプランにはさまざまなスタイルが考えられます。多く取り入れられているのが設備機器メーカー商品の洗面(化粧)台。また、造作カウンターにボウルを設置するスタイルなども注目されています。ここでは、洗面台プランの考え方、豊富な商品が揃う洗面台の種類と特徴などをまとめました。

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既存の洗面台の使い勝手や不便な点を洗い出す

毎日の洗顔や歯磨き、身だしなみやお化粧などを行う洗面室。浴室に隣接させ、脱衣室としても利用されることも多い空間です。洗面室のプランはさまざまですが、どのような空間とするにしても必要となるのは洗面台でしょう。

洗面台には多様なスタイルが考えられます。リフォームや新築の際には、まず、今の暮らしの中での洗面台の使い方を見直し、その使い勝手、不便な点などを洗い出してみること。洗面ボウルの大きさ、カウンターのサイズ、収納スペースなど、既存の洗面台の使いづらい点を明確にすることで、わが家に適した洗面台のイメージもしやすくなるはずです。

多様に考えられる洗面台のプラン

一般的に洗面台とは、洗顔や歯磨きを行うことができる水栓金具と洗面ボウル、鏡を組み合わせたもののこと。

新築やリフォームの際に多く取り入れられているのが、洗面ボウル(洗面カウンター)と収納キャビネット(ユニット)などを組み合わせた洗面台です。各設備機器メーカーから豊富な商品がラインナップされています。身だしなみや化粧などがしやすいような機能(収納や照明、コンセントなど)をプラスしたものは洗面化粧台と呼ばれています。

また、洗面ボウルやカウンター素材、水栓金具などをひとつひとつ選び、組み合わせるなどして現場で施工する造作プランも考えられます。こだわりのアイテムを選ぶことでオリジナルの洗面となるのが魅力でしょう。

その他、設備機器というよりも家具のようなキャビネットと洗面ボウルを組み合わせた商品もみられるようになりました。

設備機器メーカーの洗面(化粧)台の種類と特徴

設備機器メーカーの商品である洗面(化粧)台は、大きく洗面器一体タイプ(ユニット・キャビネット・据え置きタイプ)とカウンタータイプ(システム・コンポーネントタイプ)に分類できます。最近では、それぞれの良さを取り入れたタイプ、造作プランや家具のような商品もみられ、機能性だけでなくデザイン性も高まってきています。

洗面器一体タイプは、収納キャビネット(ユニット)に、陶器製や樹脂製の洗面ボウルが直接取付けてあるもの。水栓金具や鏡、照明などが組み込まれ、比較的コンパクトで手ごろな価格の商品も揃っています。間口サイズ別(60cm、75cm、90cm、120cmなど)にラインナップされています。
カウンタータイプは、カウンターに洗面ボウルが設置されている、もしくは洗面ボウルとカウンターが一体化されているスタイルのもの。システムキッチンのように、カウンターや洗面ボウルだけでなく、収納ユニット、扉材、水栓金具などが設定されており、自由な組み合わせが可能です。
また、メーカーの洗面台には、目的に合わせたタイプの商品も揃っています。充実しているのがリフォーム向けの洗面台。既存のスペースに取り入れやすく、限られた空間を有効利用できる工夫が施されている商品です。奥行きの狭いもの、間口のサイズに合わせミリ単位で調整できる商品、短い時間でも施工がしやすいタイプなどがみられます。

その他、高齢の方や身体が不自由な方などに配慮した洗面台も提案されています。車椅子でも使いやすい形状のカウンターやボウル、使用する人に合わせて高さを変えることができる昇降機能付きなどがあります。最近、増えてきているのは「セカンド洗面」とも呼ばれる小さめの洗面台。ベットルームや廊下、玄関付近などに設置するふたつ目の洗面向けの商品です。

洗面台のプランニングのポイント

使いやすい洗面台をプランニングするには、空間全体のプランと同時に検討することが大切です。その上で、洗面台にどのような機能を求めるかを明確にすることがポイントでしょう。

たとえば、洗面脱衣室に設置するのであれば、洗顔や歯磨き、脱衣という動作がしやすいスペースを確保する必要もありますし、家族皆が使いやすいカウンターの高さ、水栓金具などの選択を。幼いお子さんや高齢の方がいらっしゃる場合は安全性にも配慮が必要です。

洗濯機を設置し洗濯室としても使用するなら、洗濯機とのレイアウトにも注意して。洗濯スタイルによっては、下洗いもできる形状の洗面ボウルを選んでもいいでしょう。また、身だしなみや化粧のためには、鏡の使い勝手、照明やコンセントの位置や数、化粧用品の収納スペースなどにも配慮したつくりが求められます。

家族が多く、同時に使用する時間も多いのであれば、空間にゆとりを持たせるだけでなく、広めカウンターや洗面ボウルを複数設置することも考えられるでしょう。
また、平面的なスペースだけでなく、立体的な空間の利用も検討したいものです。たとえばば、洗濯機の上部などの空間を上手に活用することも考えられます。間取りによっては、床から天井まで収納キャビネットで構成してもいいでしょう。

ただ、気を付けたいのは、限られた空間の洗面脱衣室では、使い方によっては狭苦しく感じてしまうことも。どのような空間となるか、キャビネットの組み合わせ方など、ショールームで確認することも大切です。

洗面台に使い勝手のいい収納機能をもたせる

洗面室には、ライフスタイルや家族構成などによって、多種多様なモノを収納する必要があります。空間そのものにスペース(物入など)を設けることも考えられますが、限られた空間では難しい場合も多いようです。

一般的なのは、洗面(化粧)台のキャビネット収納を充実させるプラン。メーカーの洗面化粧台には、収納物に合わせたキャビネットが豊富に提案されています。フロアキャビネットでは収納物が見やすく取り出しやすい、引き出し式のタイプが多くみられますし、デッドスペースである蹴込(足元の台輪)部分を利用したもの、トールタイプや使い勝手に配慮した昇降式の上部収納、洗濯機上のスペースを利用した棚やキャビネットも揃っています。

また、鏡の内部(裏側)の収納も細かな工夫が施されています。鏡を開けると収納するものに合わせた棚やトレーが用意され、自由にレイアウトも可能なもの、お手入れがしやすい取り外し可能なタイプなどもみられます。

造作タイプの洗面台であれば、カウンターや棚などをトータルで検討するケースが多いでしょう。いずれにしても、使い勝手を高めるためには、何をどのくらい収納したいのか、将来的な変化も予測して、リストアップしておくことが大切です。

造作でのプランニングのポイント

最近では、カウンターに洗面ボウルを設置するなどした現場施工の造作プランも注目されています。特にこだわる方も多いのが洗面ボウルでしょう。洗面ボウルの素材は、陶器製や樹脂、金属やガラスなどがあり、国産だけでなく輸入品にも、空間のアクセントにもなるようなデザインが揃っています。
■洗面ボウルの素材
陶器製の魅力は、豊富な商品バリエーションとそれぞれの素材の美しさ、お手入れのしやすさ。強い衝撃による割れや重さなどには注意が必要です。樹脂製には、人工大理石やメーカー独自の技術で生まれた素材などがあり、カウンター一体型などのデザインもみられます。ステンレスなどを用いたシャープな金属製、透明なタイプやクリスタルなどのガラス製、滑らかな肌触りや美しい色合いが特徴のホーロー製もあります。デザインも多様に揃いますが、大きさや深さは使い方に合わせて検討を。洗面だけに使うのか、洗濯の下洗いなどにも利用するのかなどに考慮して選ぶようにしましょう。

■カウンターの素材
また、カウンターの素材は、木製や樹脂、タイルなど。多くみられるのは木製のカウンターでしょう。カウンターに洗面ボウルを設置する方法には、カウンターに埋め込むタイプ、ボウル下部半分程度を埋め込み設置するタイプ、カウンターやキャビネットなどに据え置くタイプなどがあります。ボウルに適した施工方法とすることが基本です。洗面ボウルやカウンターと一緒に検討したいのが水栓金具。デザインを合わせるだけでなく、水はねなどにも配慮するようにしましょう。

その他、鏡やタオル掛けなどのアクセサリーも空間のイメージを大きく左右します。どこに何を設置するのか、トータルで検討することが大切です。最近では、ボウルや水栓、アクセサリー類をネットショップなどで購入し施主支給するケースなどもみられますが、洗面台は配管など専門的な知識も必要です。取り入れる場合は、設計担当者に早めに相談しておくことが大切です。

子育て世代を中心に人気のセカンド洗面

洗面脱衣室とは別に、洗面室ではない場所に設ける、もうひとつの洗面コーナーが「セカンド洗面」も注目されています。

間取りにもよりますが、洗面室まで行かなくても、手を洗うことができたり、うがいをしたり、掃除の際などにも便利なのがメリット。たとえば、玄関近くにプランニングすれば、家族みんなの手洗いやうがいだけでなく、お客様にも利用していただけます。子供室近くの廊下などに設置すれば、洗顔や歯磨きはもちろん、お絵かき道具などを洗うことも。2階のベランダ付近であれば、掃除やベランダなどでの作業などに使うことも可能です。

壁に直接取り付けたり、カウンターに設置する小ぶりな洗面ボウルも多くみられますし、「セカンド洗面」向けのコンパクトなタイプの商品も増えてきています。限られたスペースに設置することができるのでリフォームでも取り入れやすいでしょう。
どのような洗面台をプランニングするとしても、それぞれのアイテムはショールームで実際に確認することが基本。大きさや素材感、キャビネット収納を開閉したり、水栓金具を操作するなどして、実際の使い勝手をチェックすることは大切なポイントです。
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この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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