2017/01/31更新0like2588view水沼 均

トップライト(天窓)で住まいがこんなに明るく魅力的に変わる!

一般に住まいでは暗い場所が生まれがちで、間取りを考えるときにも悩みの種です。そんなときトップライト(天窓)を設けると、格段に明るく魅力的になってくれます。トップライトは設け方によって、さまざまな異なった魅力を発揮します。ここではそんな魅力の数々とデメリットについてご紹介いたしましょう。

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トップライトとはなに?

トップライトとは一般に「天窓」のことです。壁でなく天井についた窓のことで、頭上から部屋を照らします。

その最大の特徴は、とても明るいということです。小さなトップライトでも、びっくりするくらい明るいのです!

法律上(建築基準法)トップライトは、その3倍の面積の壁窓と同じ明るさとみなされているほどです。

下の写真は吹き抜けに大きなトップライトを設けた例です。外と同じくらい明るいのがお分かりになりますでしょうか。

トップライトはどのように作れば魅力的?

ではトップライトは、どのように作れば魅力を発揮してくれるでしょうか。
例を挙げながら見てまいりましょう。

場所の魅力を強調するトップライト

トップライトはとても明るいので、ある場所を特に強調したいときに用いると、その場所の魅力が一段と増します。

下の写真は階段室の上部にトップライトを設けた例です。住まいの中央に階段室を置き、部屋で「ロの字」形に囲んでいます。

窓がたくさんあるので階段室は特に暗くはないですが、トップライトを設けることによってライトアップされ、一段とシンボル感が増しています。
下の写真もまた階段室のトップライトです。廊下は窓を控えめに設けて間仕切り壁でさらにトーンを落とし、階段室がとりわけ輝くように演出してあります。

ただトップライトを設けるだけでなく、周囲とのコントラストも含めてデザインしてあります。

暗い場所を明るくすてきにするトップライト

また、暗くなりがちな場所を明るくすてきにしたいときに、トップライトはとても有効です。

住まいの真ん中付近はどうしても暗くなってしまいがちですが、トップライトを設けるとこのデメリットが消えて、むしろ魅力が一つ増えてくれます。

例えば下の写真は間口がわずか3.6メートルの細長い敷地に建つ住まいですが、ふつうに作ると住まいの中央付近はどうしても暗くなりがちです。

そんなときにトップライトを設けると、たちまち住まいの真ん中は明るくなり、家のシンボルのような場所になってくれます。
また下の写真は古い京町家のリノベーションですが、家の中央の階段ホールにトップライトを設けています。

古来からあった囲炉裏の煙出しのトップライトを思い起こさせる、ノスタルジックなトップライトですね。

突き当たりを照らすトップライト

部屋の突き当たりの壁に窓がないと、時として閉塞感が出てしまいます。

そんなときトップライトで壁を照らすと、壁が輝いてとてもすてきになります。特に壁をまんべんなく照らすと、独特の味わいある開放感が出てくれます。

下の写真は、応接室の突き当たりの壁にトップライトを設けた例です。なにか気持ちが頭上に抜けていくような飛揚感を感じますよね。トップライトの豊かな魅力を改めて感じます。

トップライトを工夫して魅力をパワーアップ

トップライト自体に工夫を施して、さらなる魅力を持たせることも可能です。

例えば下の写真は、トップライトのガラスの下にルーバー(格子)をつけたものです。こうすると、壁を照らす光が美しい縞模様になります。そして縞模様は時間とともに動いて、まるで日時計があるような楽しさを住まいにもたらしてくれます。
さらに、ガラス自体を工夫するという方法もあります。

下の写真のようにトップライトに色ガラスを使うと、水底にいるような幻想的な雰囲気を創り出すことができます。

空を切り取って見せるトップライト

トップライトのガラス面を大きめにして下からよく見えるようにすると、切り取られた美しい空だけが見えてくれます。

空は、天候や季節によって刻々と変化する豊かな自然要素です。見ていて飽きないですよね。こんな空を、家の中からいつも眺めて楽しむことができるのも、トップライトの魅力なのです。

下の写真はとてもわかりやすい例ですね。十文字のフレームがますます「切り取り」感を強調してくれます。

外のような内を作り出すトップライト

ではガラス面をもっと大きくとって、広い部屋一面をトップライトで覆うとどうなるでしょうか。

部屋はもはや、屋内というよりは屋外のような明るさと開放感に満ちてきます。密集地や騒音のある敷地でも、寒い日でも雨の日でも、家の中にいながらにして外の楽しさを味わうことができるのです。

下の写真は屋外風のバルコニーも設けて、すっかり外部の装いをしたすてきな部屋です。
また下の写真ではリビングとダイニングキッチンの間に、中庭のような全面トップライトの吹き抜けスペースがはさまっています。

もしここを本当に屋外にしてしまったらリビングとダイニングキッチンにガラスの壁を入れなければならず、両者が分断されてしまいます。

屋外のテイストをたたえつつ場所をつなぎ止めていく、大変優れた例です。

トップライトの注意点とデメリット

さて、こんなたくさんの魅力を持ったトップライトですが、注意点やデメリットもまた存在します。

まず注意点は、頭上にフロアがあるとトップライトを作るのがぐっと難しくなるという点です。つまり最上階か下屋(2、3階建ての平屋部分)にのみ設けられます。そのためプランニングの当初から、トップライトの設置も含めて計画する必要があります。

またデメリットとしては、場合によって雨漏りのおそれがある、屋根に上って掃除をしなければならない、南に向けると夏の日差しが暑い、コストがかかる、などが挙げられます。
いかがでしょうか。単に「天窓」といっても、トップライトにはこれだけたくさんの魅力や演出手法があることがおわかりいただけたかと思います。

ぜひ、住まいの個性に合わせたすてきなトップライトを作ってみてください。
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この記事を書いた人

水沼 均さん

建築設計の学校で長年教師を務め、大勢の生徒さんと接してまいりました。年齢、経歴、そして住まいへの思いも大変多様で、他では得られない貴重な経験ができました。その経験を生かして、豊かな住まいづくりに役立つような記事をたくさん書いていきたいと思います。

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