2016年10月18日更新

注文住宅(HOW TO)

共働きの住宅ローン。夫婦でローンを組んでもいいの?

結婚して数年。共働きで少し貯金も貯まってきたので、そろそろマイホームの購入を検討中。住宅ローンは、夫だけで?それとも夫婦で借りたほうが良いのかしら?私は定年まで働く予定だけど、出産などで一時的に収入が減ってしまうシーンもありそうだし……今回は、そんな共働きでマイホーム購入を検討されている方に贈るコラムです。


共働きの場合、夫婦で住宅ローンを組むべき?

住宅購入をする場合、住宅ローンを組んで購入するのが一般的です。
さて、そんな住宅ローンですが、ご主人様だけで組むほうが良いのか?夫婦で借りたほうが良いのか?という疑問にお答えしたいと思います。

そもそも、夫婦でローンを組むしかないケースも少なくありません。
近年、住宅購入価格と一般の会社員との給与水準との差が広がってきています。これは、不動産価格の上昇と、住宅購入を検討する若年層の賃金水準の低迷が要因だと思います。

2014年に新築マンションを購入した世帯の平均年収倍率(年収の何倍の物件を購入したか?)は、首都圏では平均9.68倍です。東京に至っては、10倍を超えています。両親などからの贈与も含めて、頭金をたくさん用意できている世帯は問題ありませんが、そんな世帯ばかりではありません。

頭金を諸費用程度しか用意できない場合、年収の10倍近い住宅ローンを組む必要があるわけですが、年収の10倍近い住宅ローンの審査を通すことは難しいでしょう。
この場合、ご夫婦でローンを組むことが現実的な手段になるかと思います。

なお、夫婦でローン組む場合、夫婦それぞれがローンを組む「ペアローン」と、世帯合算して一本のローンとする「連帯債務」という2つの方法があります。

今回は便宜上、夫婦それぞれでローンを組む「ペアローン」で話をしたいと思います。

夫婦で住宅ローンを組む場合のメリット・デメリット

さて、実際にご夫婦で住宅ローンを組んだ場合、ご主人が単独で組んだ場合と比較するとメリット・デメリットがそれぞれあります。

【メリット】
最大のメリットは、ご夫婦とも「住宅ローン控除」を受けられることです。一定の要件を満たす住宅をローンで購入した場合に受けられる特典です。年末残高に一定の割合をかけた金額を、所得税から控除されます。

年度によって条件が若干変わってきますが、現在でいうと年末残高の1%を10年間に渡って控除することが可能です。たとえば、年末の借入残高が3,000万円の場合、3,000万円×1%⇒30万円が住宅ローン控除の対象で還付されるということです。

なお、住宅ローン控除には上限値があります。この上限値を超えてしまうと勿体ないため、以下のようなケース等はペアローンがとても有効です。

現在の上限値は40万円ですが、この場合、単独で組んだ住宅ローンの年末残高が5,000万円だったとしても40万円しかローン控除を上けることができないということになります。

ところが、同じ年末残高が5,000万円の住宅ローンでも、ご夫婦で50%ずつペアローンを組んだ場合、話が変わってきます。ご夫婦で2,500万円×1%⇒25万円ずつ(計50万円)を利用することができるのです。

共働きの場合は、夫婦とも納税をしているわけなので、住宅ローン控除を妻も使えるというのは大きいですね。

【デメリット】
それは、団体信用保険の適用範囲が、それぞれの借り入れ部分にしか適用されないことです。

たとえば、ご主人単独で住宅ローンを組んでいて、ご主人が住宅ローンの返済中に死亡してしまった場合、住宅ローンは全額無くなります。

一方、ペアローンの場合は、ご主人の部分しか団体信用保険は適用されません。ご自身の借り入れ部分は、そのまま残ることになります。

このように、ローンの組み方にもそれぞれメリット・デメリットがあります。
ファイナンシャルプランナー等に、ご家族にとってどのような組み方が良いのかを相談しながら検討すると良いでしょう。

また、当然ながら住宅ローンは「借金」です。ペアローンを組むということは、自分自身の名義で借金を作るということです。きちんと責任を持って返済していく覚悟が必要です。

育児休暇期間中や時短勤務中などは、一時的に給与が減って大変な時期があるかもしれませんが、ずっと働き続けることが大前提としてありますよね。

途中で仕事を辞めるかも?という方は、ペアローンは避けたほうが無難です。もちろん、あえて自分名義のローンを組むことで、ずっと働かざるを得ない状況を作るというのもアリです!

ご自身のライフプランもしっかり考えて、住宅ローンを検討しましょうね!

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※住宅ローンを組む場合、金融機関から審査を受けることになります。
住宅ローンを組もうと思っても組めないケースもありますので、あらかじめご了承ください。
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この記事を書いた人

Sodan[ソダン]さん

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