ICT(情報通信技術)を活用するテレワーク。働き方の変化や、昨今の日本を取り巻く状況の変化によって、在宅勤務を認める企業も多くなってきました。自宅でも快適に働けるためには、住まいづくりをどのように考えればよいでしょうか。
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テレワークのメリット。自宅で働きやすい環境に
テレワーク環境を作ろう〜LAN・コンセント編
テレワーク環境を作ろう〜ゾーニング編
テレワーク環境をつくろう
テレワークのメリット。自宅で働きやすい環境に
テレワークとは、ICT(情報通信技術)を活用してできる、場所や時間にとらわれない働き方のことです。働き手は職場に出勤しなくても、自宅のインターネット環境を整えれば仕事を進めることができます。
通勤ラッシュの緩和、育児や介護などプライベートとの両立、都心から遠い場所でも仕事ができるなど、さまざまなメリットがあるため、政府や各企業がテレワークを活用した働き方改革運動を促進する取り組みを始めました。
今後もテレワークの勤務形態を認める企業や、それを希望する働き手は増加するでしょう。
テレワーク環境を作ろう〜LAN・コンセント編
テレワークを始めるにあたり、まずは住まいのインターネット環境やPCまわりの配線について確認しましょう。
チェックしたいのは、たとえば以下のような項目です。
● PCの種類、台数、サイズ
● 通信環境(LANやWi-Fiなど)
● プリンタなど必ず使う周辺機器
● コンセントの位置、数、場所
自宅の現状と、テレワークに必要な環境を比べてみましょう。どれくらい差異があるでしょうか。
● ワークスペースのWi-Fiと携帯電話の電波環境はどうですか?
● 現在の通信速度や消費電力はどうですか?(重たいデータのやりとりがある場合、通信速度を上げたほうがいいかもしれません)
状況把握はとても大切です。はじめによく確認しておきましょう。
また、PCのアダプターは案外重くて大きいものです。こちらのお宅のように、机の下にコンセント棚を設置すると、ホコリも付きにくく足元もスッキリします。掃除の際も邪魔になりませんね。
こちらは床下にコンセントが隠れています。長いコードを遠くから引いてくるストレスが減らせます。
テレワーク環境を作ろう〜ゾーニング編
集中して仕事を進めるためにも、できればワークスペースがほしいもの。
テレビ会議やオンラインチャットが必要な方もいると思います。ミーティング中にペットや子供が乱入したり、背景にプライバシーが丸見え状態になるのは避けたいですよね。
仕事の機密保持の観点からも、生活空間と仕事空間はある程度区切ったほうがよいでしょう。簡易的でよいので、落ち着いて仕事ができる環境づくりを工夫しましょう。
簡単にできる方法のひとつが、ファブリックや家具を使ったゾーニング。仕事時だけカーテンで仕切ったり、チェストなどの収納棚で生活空間を区切るだけでもワークスペースができます。
ワンルームに本棚や家具の配置でゾーニングをした事例。
テレワーク環境をつくろう
テレワーク環境を考慮して家をつくるなら、仕事空間とプライベートの生活空間をどのように分けるかを考えてみましょう。
こちらはリビングの一角にワークスペースをつくったお宅。ガラス張りなのでリビングにいる家族に目を配りながらも、仕事が進めることができます。
リビング横に独立した部屋をつくり、ワークスペースにしたお宅。独立した空間ながらも、室内窓のおかげでリビングの様子も伺えます。
仕事空間を生活空間を完全に分けず、パーテーションで緩やかに仕切っています。
古材を使ったパーテーションは、リビング側から見るとアクセントウォールのようでおしゃれ。
Webデザイナーさんの自宅は、リビングの上階に吹き抜けのワークスペースがあります。見晴らしがよく、仕事がはかどりそうです。
テレワークは、通勤時間がなくワークライフバランスが取りやすいなど、メリットもたくさん。一方で、在宅ゆえに業務効率が落ちる可能性や、情報漏えいの危険性もあります。
テレワークを始めるなら、自己管理意識を保ち、仕事上の情報管理もしっかりできる、生産性の高い環境を整えましょう。