2018/04/28更新0like6775view佐藤ゆうか

竣工式とは。住宅の新築でするべき?施工側のホンネは?

注文住宅の工事が終わると、施主が家づくりに携わった関係者を集め、竣工式が行われることがあります。企業の社屋が竣工した場合等は、一般的に竣工式が行われますが、住宅の場合、竣工式を行うべきなのでしょうか?この記事では、とある中小建設会社の設計者として多くの新築工事に携った私の経験から、竣工式とは何なのかということから、竣工式をしない施主に対する施工側のホンネをお伝えします。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

そもそも竣工式とは何なのか?

竣工式とは、住宅が完成した際に無事に工事が完了したことを神様に奉告し、新しい暮らしの場となる住まいを清め、そこに住まう家族が健康で永く繁栄することを願う儀式のことを言います。

儀式を行う場合、神主を呼びますので初穂料として3万円程度を納める必要があります。
その他にも、関係者へのご祝儀(1人5000円~)、宴会費、引き出物(1人1000円程度)が必要になりますので、出席人数を確認して予算に応じて準備を行いましょう。

住宅の場合、儀式を省略せずに竣工式を行うと、一般的に全体で10万円程度が予算となります。

儀式を省略して、簡単に建物の建築に関わった人々へ感謝と労いの気持ちを伝える目的で行われることもあります。この場合、出席者は施主の家族や親戚、設計監理者、施工管理者、施工会社の関係者、大工の棟梁などで、完成した家で振舞われる料理を囲みながら工事の完了を祝うことが多いです。

住宅の竣工式が行われるタイミングは、工事が完了し、引渡しが完了した後です。竣工後、あまり期間を空けずに行うとされていますが、引渡し完了の日に行われる場合や、引越しを終わらせて、家具を配置し、落ち着いてから行う場合もあります。無理を感じないスケジュールで行うことが大切です。

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住宅の竣工式はしないといけないものなの?

結論から言うと、竣工式はしてもしなくてもいいものです。特に住宅の場合、竣工式が行われることは珍しいです。竣工式を行うか、行わないかの判断は施主の考え方と経済状況によります。

工事が完了した現場は、着工前から今まで多くの人が出入りし、言わば穢れていると言える状態にあります。施主や、その家で暮らす人や、身近な人の中に、そこで新しい暮らしを始めるにあたり、その場を清めてから行わないと気持ちが落ち着かないという考えの人がいる場合は、神主を呼んで儀式を行うか、それに代るお清めを行った方が、気持ち良く新しい生活を始められるでしょう。

その場合、必ずしも工事関係者をお祓いの場に招く必要は無く、家族や親類だけで竣工式の儀式を行っても全く問題はありません。

家づくりやその後の暮らしにはとてもお金がかかりますので、おそらく竣工式まで予算が十分に確保できるという状況は難しいと言えます。予算が限られた中で、竣工式を行うことになった場合は、何を重点にするかを考えながら無理なく式を行うことが大切です。

新しい暮らしに向けて住まいを清めたいのか、工事関係者に感謝を伝えたいのか、人生の節目の記念日としてお祝いをしたいのか、施主として一番気持ちを入れたい部分に重点を置いて、予算的にも無理のない範囲で竣工式ができるといいですね。

住宅の竣工式をしない施主をどう思う?気になる施工側のホンネ

先ほどお伝えしたように、住宅の新築工事で竣工式が行われることは珍しいケースと言えます。ですから、施工側の気持ちとしては、竣工式は行われないで当たり前で、稀に竣工式をやってもらえる際には、とても丁寧な印象を受けます。

住宅の設計をする際、設計監理者は施主の要望を聞き、よりよい生活を実現させるために熟考します。工事関係者は皆、施主とその家族が日々を安全に暮らし、幸せになってくれることを願い、工事の完了まで家づくりに従事します。

注文住宅の設計施工は大変なことも多い仕事ですが、そんな思いを込めた家が完成した際に、仕事に対してこの上ない達成感に満たされます。

それだけで十分なのですが、施主とその家族が嬉しそうに完成した家を眺める姿や、「ありがとう、今までお疲れさま」と言ってもらえた日には、もう嬉しくてたまりません。
施工側の気持ちとしては、工事が無事に完了し、施主が喜んでくれただけで本当に十分すぎるのです。

私は、関わった住宅が竣工した際に、完成した住まいでの略式の竣工式としてお食事会に招待してもらうことが多かったのですが、一生の糧になるほどの素敵な時間だと毎度感じていました。

もしも施工側のことを思っての竣工式を行うか否かを悩まれている場合は、実施しなくても全く問題はないと言えます。実施してもらえた場合は、仕事の達成感により長く浸り、分かち合うことができるので、とても幸せな気持ちになります。
工事が完了すると、関係が途絶えるわけではありませんが、工事期間中のように施主が設計者や工事関係者と頻繁に会うことは無くなります。竣工式のタイミングは、設計者や工事関係者と深い話をすることや、家の完成を喜び、お祝いすることができる最初で最後の機会でもあります。

引越しの前後となりますので、余裕のない時期ではありますが、今まで多くの時間とお金を注ぎ込んできた家づくりの集大成として、思い残すことがないようにできるといいですね。
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この記事を書いた人

佐藤ゆうかさん

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

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