2016年06月14日更新

リフォーム・リノベーション(専門家紹介)

【家づくりレポート】完成まで訪問15回。遠方の建築家とつくりあげるリノベーション

滋賀県に住むK様は、現在の住まいから近く、奥様のご実家も徒歩圏内となる場所に建つ中古マンションを気に入り、購入とともに自分たちが住みやすいようにリノベーションをすることを決意。
そしてそのリノベーションは、SUVACOで見つけた東京都町田市に事務所を構える株式会社デザインライフ設計室の青木律典さんにお願いすることにしました。


青木律典|株式会社デザインライフ設計室とは、繊細なデザインと設計で端正な空間をつくりだすことに定評のある町田・川崎・横浜・多摩エリアを拠点に全国で活動している小田急線沿線の建築設計事務所。穏やかな人柄の青木さんが、丁寧にヒアリングしながら施主の想いを汲み取り、期待以上の家を実現してくれます。

資料請求時からの丁寧な対応と早いレスポンスで、遠方でも依頼を決断

「端正で美しく、優しさも感じられる設計をなさる青木さんにお願いできたらと思い資料請求をしました。最初の資料請求の応答時からとても丁寧にご対応くださり、レスポンスも早く、関西での施工実績もお持ちでしたので、この方になら安心してお任せできると思い、依頼しました。​」とは施主のK様。

「囲みの層」 -大津のリノベーション- (ワンルームのLDK全景)

青木氏のリノベーションの進め方

資料請求後の進め方を青木さんに伺いました。
「K様から初回の連絡をいただいたのは、物件の申込をし、ローンの仮審査をしている段階で、その後メールでローンのご相談にも乗っていました。そして審査が通ったとのご連絡をいただき、すぐに物件を見に滋賀に伺いました。初めてお会いしたのは資料請求をしていただいていから1ヶ月ほど経ったときだったと思います。」
この際の交通費は青木氏が負担しているそう。

「最初の面談では希望の物件の内見と、いま住んでいるところにお邪魔して住まい方を見させていただきました。家電や家具などの持ち込む物も拝見し、ご要望もいろいろヒアリングをします。これは場所が近くても遠くても変わらないですね。」

「必ず伺う質問は『どういう暮らしがしたいですか?』ということ。具体的になっていない方が多いので、皆さんそこで考え始める感じなのですが、明確には浮かばなくても会話の中にでてくる要素を設計に盛り込みます。」

「K様はご自身のイメージがしっかりと明確になっている方で、初回お会いした際にエクセルの資料を2枚いただきました。その絵と文章でお書きくださったご要望を拝見しながら、K様が何を想いながら作ったのかをしっかりとヒアリングしました。この中には最終的にできたものに反映されたエッセンスが多数入っていたと思います。」

希望を詰め込んだ1案で臨むファーストプレゼン

「予算に納まらないとしてもまずは希望をすべて汲んだ案をひとつ制作し、そちらをお持ちしました。それに対する施主のリアクションを見て、予算を増やして希望を叶えたいのか、予算重視で希望を絞るのか、今後の方向性を見定めます。
すごく気に入っていただけたのですが、増額は厳しいとのことで、こちらをベースに、予算に収まるプランを目指すことになりました。」

2回目のプレゼンには方向性の違う2案を用意

「2回目のプレゼンは、1案目を活かして無駄を削ぎ落としたA案と、既存を活かしたB案の2案をお持ちしました。結果、A案を気に入っていただき、こちらで進めていくことになりました。」
施主に見せるプラン以外に、こんなにも多くの案が考えられています。たくさんの可能性を考えたうえで、よりK様の理想を実現できる2案が生みだされました。

無駄を削ぎ落とすことで予算内で実現した理想の住まい

とにかく無駄を排除することでコストコントロールをした今回の事例。
玄関を入るとL字に続く土間の壁は、極限まで薄くして、ラワンベニヤ板一枚と桟木で持たせています。町家の壁をイメージした意匠を施し、デザイン性も持たせつつ、壁自体の補強も行っています。室内にもう1枚外壁がある雰囲気になりました。

「囲みの層」 -大津のリノベーション- (玄関土間)

「土間はプランの中でどんどん広くなっていきましたね。(笑)当然土間を広くすれば居住スペースは狭くなるんですが、狭いときほど一見無駄に見えるような空間をあえて設けるというのはよく取り入れている手法です。層を増やすことで、外まで自分の空間と感じられるので視覚効果があるんです。自分がいるところから違うところが見えるとより広く感じられるんですよ。」と青木さん。
また、コストの問題で床暖房を諦めたのですが、土間がL字にまわったことで個室が外部に直接触れない構造になり、寒さがだいぶ緩和されるようになりました。

「囲みの層」 -大津のリノベーション- (土間空間からリビング方向を見る)

来客が多く、家族の居場所ともなるLDKは、日当たりのいい南側に。床材はオークを使っています。K様のこだわりのひとつで動線には「回遊性」があり、LDKへの通路は土間を通る表側と居室を通る裏側の2つがあるため、プライベートルームを通らずにお客様を招き入れることができます。

「囲みの層」 -大津のリノベーション- (リビングからダイニング・キッチンを見る)

LDK以外の居室は三畳ほどの部屋が二つ。現在は寝室と衣装部屋になっていて、将来的には衣装部屋は子供部屋になる予定です。

「囲みの層」 -大津のリノベーション- (色々な要素が層状に重なる寝室)

ランドリースペースや水回りの床にもラワン材を使用。長いままだとイメージが合わないので短く切るなど、「使い方を工夫して材料費を安く」することを心掛けました。

「囲みの層」 -大津のリノベーション- (合板の壁で仕切られた水廻りスペース)

遠方でも週に1回訪れて現場監理

現場監理には週に1回ほど赴き、初回から完成までに15回ほど滋賀に訪れたという青木さん。今回は10回までの交通費は設計料に含み、それを越した分は新幹線の実費をご負担いただいたとのこと。

地方でもコミュニケーションの濃さは変わらないですか?という質問に対し、「変わらないですね。今回はK様のご案内で観光などもさせていただいたので、むしろ濃かったです。近い方だと観光や食事などにはあまり行かないんですが、打ち合わせ以外の時間が持てたことで、そこでの会話などからK様の価値観が明確に見えてとてもよかったです。」

建築家と施主が一体となってつくりあげることで大満足の住まいに

K様にできあがったお宅の感想を伺いました。
「回遊性や採光、機能性や家族でいかに心地良く​過ごせるかという点にこだわって、最初から一歩一歩、青木さんと積み上げて練りました。とても満足しています。
​細かなところで、電気のスイッチの配置はもう少し考えればよかったかなと思っています。​

良い家づくりは施主だけでも、建築家だけでも​つくれません。お互い良い信頼関係を築き、共につくっていくものだと思いますので、今リノベーションを検討されている方は、施主の思いを代弁してくれる、信頼できるパートナーを探すことが大切なのではないかと思っています。」

遠方の依頼ではありながら、想いを明確に伝え、コミュニケーションをしっかり取ることで、理想の住まいを実現させたK様。

施主にとって、遠方の設計士に頼むことのデメリットは、青木さんの場合は訪れてもらう回数が多くなった際の交通費のみと言えるかもしれません。交通費は全体予算から考えると小さいもの。それで憧れの専門家と家づくりをできるのであれば、交通費を予算に組み込むことも検討の価値があるかもしれません。打ち合わせ、現場監理ともに近場と変わらない頻度で訪れてもらえることも多いので、気になる専門家には遠いからと諦めずにぜひお問い合わせを。

青木律典|株式会社デザインライフ設計室

建築家

建築は自由な人生を手に入れるための手段です。住まいに対して我慢をする必要はありません。「衣」にこだわり、「食」にこだわる方はきっと「住」にもこだわるはずです。そんなクライアントとの対話を大切に積み重ねながら言葉では言い表せない潜在的な要望を形にしたいと考えています。


※専門家により対応方法、交通費の負担等は異なります。各専門家にお問い合わせください。

専門家を選ぶ前に、相談できる無料サービスもあります

SUVACOでは、住まいに対する要望をお聞きして、その人・家族に合った建築家・リフォーム・リノベーション会社をご紹介する無料サービスをやっています。

インターネットでもお電話でも相談できます。住宅業界での経験が豊富な専任アドバイザーが、どの企業にも寄らない中立的な立場から、ご要望に応じた依頼先を提案します。もちろん提案されたからといって、その会社に決めないといけないということも全くありませんので、まずはお気軽にご相談ください。


この記事を書いた人

SUVACO編集部さん

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