土間は昔の住宅ではよく見られましたが、次第に住宅の洋風化が進み、現代の生活では活用しにくいとされた土間をあえて作る家は少なくなってきました。
しかし近年ではリノベーションが浸透しつつあり、特にマンションリノベーションにおいて露出する土間の活用法が再度模索されるようになり、様々な空間となり進化を遂げています。
今回は、そんなマンションにおける、土間空間の利用法についてご紹介したいと思います。
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大胆!土間リビング
収納として活用される土間
「魅せる」土間
仕切りを活用した土間
大胆!土間リビング
こちらは、大胆にも玄関を入ってすぐの土間をリビングとして利用している例です。
コンクリート打ちっ放しの天井や、シックな配色の内装が男前な空間。この配置なら土足のまま使えるので、客間としても活躍してくれそうです。また、その他に小上がりのリビングもあるので、気分に合わせて雰囲気の違いを楽しめそうですね。
収納として活用される土間
次に、玄関土間を広くとり、収納にしている例をいくつか取り上げたいと思います。
マンションリノベーションは、基本的に間取りはほぼ自由に変えられます。なぜならマンションの多くは鉄筋コンクリート造で、建物を支えているのは柱・梁・床・天井であるため、室内の壁が耐力壁である可能性は少ないのです。
そのため、スケルトン状態(内装を仕上げる前の全て取り払った状態)にすると全面が「土間空間」となります。ですのでマンションリノベーションは戸建てのリノベーションに比べ、土間空間を作りやすいと言えます。
さて、こちらは玄関土間を広げ、収納とした例です。奥まで土間としているため、マンション独特の最小限で暗いイメージの玄関ではなく、広がりと明るさを与えてくれています。
こちらは自転車が置けるほど間口が広い土間。玄関に置きたいけどかさばるから仕方なく室内に置くような物も、この広さならディスプレイ感覚で仕舞えそうです。
お子様が多いお宅も玄関収納は広く取りたいもの。しかし、既存のマンションはどうしても居住スペースを広くするために、玄関収納は最低限しか確保できていないのが現実だと思います。ですが、リノベーションによりこんな広々とした土間の玄関収納が作れるなら、ベビーカーだって広げたまま置いておけますよね。
「魅せる」土間
こちらは玄関から続き土間でLDKまでつなげた例。
以前は光が寸断され暗かった空間ですが、リノベーションにより、リビングからの光がガラス扉及びこの続き土間を通して玄関へと運ばれてきています。LDKと玄関という一見区別されがちな空間が、続き土間により一体感を感じさせます。
ショールームやワークスペースも兼ねた建築家のお宅。玄関を入ってすぐの土間を広めにとり、リビングと緩やかにつなげることで閉塞感を感じさせず、落ち着きのある印象です。
仕切りを活用した土間
"いかに開放的に空間を見せるか"というテーマのもと、室内に壁を設けず、ワンスペースとした例です。玄関土間からの仕切りには建具を用いています。
建具を開けると開放感が増しますね。これなら用途に合わせて、建具を閉めた状態では土間が玄関となり、開けた状態ではエントランスともなり得そうです。
さまざまな土間の利用法がありましたが、いかがでしたか?マンションの自由な土間のあり方は、これからもどんどん広がりを見せてくれそうです。
マンションリノベーションを検討されている方は、ぜひ土間空間を取り入れてみてくださいね。