団地をリノベーションして、新たな住まいとする方が増えてきています。なぜ「団地」を選んだのか?メリット・デメリットを踏まえて、団地リノベーションした実例をご紹介します。
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団地は「購入」することができる?
団地リノベーションのメリット
団地購入のデメリット
団地は「購入」することができる?
実はあまり知られていませんが、団地も中古物件として販売されています。とはいっても、都道府県や市町村が管理する団地が売りに出されることはほとんどありません。
売りに出されている団地の多くは「UR都市機構」が以前所有していた団地なんですね。
一般的な団地との大きな違いは、収入によって家賃が異なるということがなく、周辺の賃貸物件の平均と同じ金額で設定されています。
なので設備なども、通常の賃貸物件と変わらないレベルを供給している団地が多く存在しています。とはいえ築年数が古い建物が多いため、「だったらURである必要がない」と敬遠され結果、空きが目立つように。その解消法として、売却をするようになったと言われています。
売却金額も比較的良心的な値段であることが、人気を支えている条件の1つですね。
団地リノベーションのメリット
一番のメリットは前記したように、購入価格を抑えることができるので、その分リノベーションの費用を上乗せできたり、好きな家具を購入できたりと、お金をかけられる選択肢が増えることです。
中古物件を購入する際に、一番大きな出費は建物の購入費なので、そこがお安いと予算内で他に回せるという利点が発生します。
無理をした金額でローンを組んで、返済だけのために働いているかのような錯覚をしてしまうよりも、身の丈にあった予算でローンを組んだり、もしくはキャッシュで購入することで、月々の住宅にかかる支出を押さえることができます。
その分、趣味や家族との余暇活動費に充当したほうが、よっぽど精神衛生上いい!と判断される方が増えてきているんですね。
また、昔ながらの団地ですので、今の集合住宅からでは考えられないような、贅沢な敷地の広さ。そこに生い茂る緑の数々から四季を感じることができます。
窓から見える景色でも、都会を感じさせないような情景が広がっている団地が多いです。
日当たりが良く、比較的近くに買い物ができる施設や公園などが整備されている地域が多いですので、子育て世代を始め1人暮らしの方のニーズにも合っています。
団地購入のデメリット
デメリットとしては、やはり「建物の古さ」が一番にあげられます。何も古いことが悪いことではなく、単純に設備部分の経年劣化を心配される方が多いです。
ある意味、目に見える部分であれば対処はできますが、配管など普段目に見えない部分が劣化していたら困りますよね。また、建物が古いということは、耐震強度はどうなっているのか?という自然災害に対する不安も出てきます。
しかし、団地は意外と地震に強い建物であることは事実で、2016年4月の熊本地震の際も、近隣の分譲マンションはひび割れ等が発生している中、団地だけは無傷だったという事例も発生しています。
意外と昔の建物の方が、コンクリートの密が高く頑丈である「場合も」あります。
現行の法令に沿って、改修されている建物が多いですが、まだ100%とは言い難いですので、入居前に一度そこは確認しておいた方が安心です。
また配管についても、配管自体コンクリートの中に埋め込まれていて、交換もできないような造りになっている団地は避けておいた方がベタ―。
もう1つのデメリットが、他の入居者の高齢化です。高齢の入居者が安心して暮らせるよう、自治管理されているコミュニティかどうか確認しておいた方が入居後のトラブルが少なくてすみます。
団地は好立地に立っている場合が多いのも魅力の1つです。自身のライフスタイルに合っているか?周辺環境は整っているか?という点も確認しながら下見に行ってみるのも楽しいですよ。