2020/06/05更新0like2662view

著者:SUVACO編集部

【調査発表】コロナ影響で半数近くが「我が家の課題」に直面― 「在宅ワークに適した環境がない」が課題点の40%を占める

SUVACOでは、「新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化で気づいた我が家の良かった点・改善したい点」に関するインターネット調査を行いました。新型コロナは、人々の住まいへの意識にどのような影響を与えたのでしょうか。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

調査背景・概要

「SUVACO」ユーザーを対象に、サービス改善を目的とするアンケート調査を実施。
住環境に関する質問の一環として「新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化で気づいた、ご自分の家の良かった点・改善したい点」について聞きました。
フリーコメント回答については要素ごとに整理し、集計したデータをまとめています。

<調査概要>
・調査対象者:SUVACO会員登録ユーザー
・調査対象者居住地域:日本全国
・調査実施期間:2020年5月1日(金)~10日(日)
・回答者数:97名
・調査手法:インターネット調査

コロナ禍で我が家の良い点・問題点に気づいた人は約9割

新型コロナウイルスの影響によるライフスタイルの変化をきっかけに、自分の住空間や周囲の環境の快適さ、使い勝手の良さに気づいたユーザーが多い一方、「もっとこうだったら良かったのに……」と改善したい問題点を挙げた方も多く、コロナ禍をきっかけとして約90%が改めて自分の家に何らかの感想を抱いていることがわかりました。

コロナ禍で気づいたわが家の良いところ

「居心地の良いスペースや環境によるストレス軽減」を長所に挙げた方が最も多く、全体の約半数を占めました。

回答としては、
「開放的で広いリビングがあり、ずっと家にいるストレスが軽減された」
など、屋内の開放的なスペースについての評価や、
「ガーデニングができる場所があり息抜きできた」
など、ベランダ・ウッドデッキ・庭などの外に接するスペースを挙げる方が多くみられました。

また、
「家の前が公園で明るく閉塞感がない」
「メインの通りから少し入ったところなので静かに過ごせた」
など、家の周囲の環境に触れる方も複数みられました。
次点は、在宅勤務がスムーズに行える環境。全体の約15%を占めました。
3位は子どもが遊んだり運動したりできるスペースがあることで、こちらは全体の約9%が回答しています。
他には、各自の部屋など個人のスペースを挙げる声も多く見られました。
ここで、外部環境を巧みに取り入れた住まいを2つご紹介します。

■茅ヶ崎の家〜旗竿敷地に建つ三つの庭を持つ家
建築家 津野恵美子

吹き抜けのリビングとテラスをフラットにつなげることで、室内にいても開放的な空間はそのままに。
■丘の上のコーナーレジデンス
建築家 田中亮平

角部屋の眺望を活かし、目線に合わせて外の景色と一体化する設計によって、マンションでも閉鎖感を軽減。

コロナ禍で気づいたわが家の問題点

「在宅ワークを行ううえで支障がある環境」が最も多く、問題点として挙げられた要素のうち、約40%を占めました。

「子どもがいても落ち着いて仕事ができる書斎スペースが欲しい」
「個室にいてもリビングの音が聞こえ、在宅勤務で集中できない」
「ネット環境のある部屋に作業スペースがない」など、
仕事に集中できる環境を求める声が寄せられています。

次点は、約12%の方が挙げた、
「食材保管用のスペース増強が必要」
「冷凍スペースが足りないが、新しい冷凍庫を置く場所がない」
「収納を増やしたい」など、食材などの備蓄が難しい環境について。

3位は、
「バルコニー・ベランダ・ウッドデッキなどを心地よくしたい」など。
約10%の人が回答しており、外部と接する空間へのニーズが高まっていると分かります。

また、同率3位となったのは、
「換気システムが不十分」
「感染したときに隔離できる部屋がない」など、
感染症対策への不十分さを挙げる声でした。

賃貸や新築マンションと比較し、注文住宅やリノベーションを行った住宅は良い点を挙げた方が多い

注文住宅やリノベーションなど、個々のライフスタイルに沿った家づくりを実現できる家に暮らす方は、家の長所を挙げた比率が賃貸や新築マンションで暮らす方よりも高く、その比率は、長所・短所の両方を挙げた方も含めると全体の70%を超えました。


「各自の部屋や庭があって穏やかに暮らせた。以前の住まいの時ならつらかったと思う」(中古戸建てをリノベーション)

「書斎スペースや広いダイニングで環境が整っており快適。リノベーション前なら家族仲が悪くなっていたかもしれない」(集合住宅をリノベーション)

「コロナ禍を受け、自宅で快適に過ごすことの大切さを再認識した」
(注文住宅)

など、非常時も快適に暮らせる家に対し、改めて評価する声が複数寄せられています。
新型コロナウイルスの影響により在宅時間が長期化したことは、住まい選びの優先順位に少なからぬ影響を与えたように思います。

近年ではリビング・ダイニングを広めに取り、個室をあまりつくらない間取りが人気ですが、在宅ワークで個室が必要になったという方も出てきました。
これからは必要に応じて仕切ることができる間取りや、多少狭くてもオンライン会議がしやすいプランへのニーズが高まりそうです。

この状況がいつまで続くのかはまだ誰にもわかりませんが、重要なのは、可変性を持たせたり、備蓄スペースを用意したりするなど、不測の事態に対応できる家づくりを心がけることではないでしょうか。

そして、外出自粛というある種“極端”な暮らしを送ることでみえてきたわが家の良い点や改善点とともに、自分が住まいに求めるものは何なのか、自分たちにとって変わらない価値観は何かを見つめ直すことが大切だと思います。

【参考事例】
「家の中に外部を取り込む」 事例
「書斎」の事例写真
「パントリー」 の事例写真
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