2020/06/20更新2like15597view

著者:Yuria

パイプスペース(PS)はリノベーションでも動かせないので注意

パイプスペース(PS)って聞いたことありますか?建築に関する知識が豊富な方には、聞き馴染みがあるかもしれませんが、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。実はこのパイプスペース、マンションリノベーションを検討する上でとても重要なものなのです。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

パイプスペースとはどんなもの?

パイプスペースとは、給排水管やガス管などの配管を収納しているスペースのこと。住宅の間取り図で、「PS」と書かれているのを見たことはないですか?その部分に配管が通っているのです。
このパイプスペースは、住宅にはとても重要なものですが、生活空間の中では邪魔な存在になりがち。パイプそのものに加えて、メンテナンスに必要な空間も確保しないといけないので、どうしても生活空間に影響が出てきてしまうのも悩ましいポイントの1つです。

また、キッチンや浴室から出る雑排水と、トイレから出る汚水を分けて配置することが一般的。そのため、2箇所以上のパイプスペースが必要となることがほとんどなので、間取りを確認する際にはぜひ注意してみて下さい。

最近では、「スケルトン・インフィル仕様」という各自の専有部分の外にパイプスペースを出した設計のマンションも増えています。

要注意!リノベーションでもパイプスペースは動かせない

例えば、中古マンションを購入してリノベーションをする場合、このパイプスペースが間取りを考える時の障害になってしまうことがよくあります。パイプスペースを通る配管は縦に流れていて、マンション内の共用部分となっているので簡単に移設することができないのです。

そのため、パイプスペースの位置によっては水廻りの間取りが決まってしまいます。また、排水時の音などの問題もあるので、中古のマンションなどを購入する際には、そのことを考慮しておくことが大切です。

パイプスペースはどこへ?うまく隠した事例紹介

キッチン内にどうしても出てしまうパイプスペース。この事例では、全体の雰囲気に合わせてパイプスペースにタイルが張られています。タイルを張ったり、色を変えたりと空間のアクセントにするのも面白いかもしれません。
ROKUSA「コンテンポラリースタイル」
リビングの目立つ部分にパイプスペースがある事例ですが、鏡で囲むことによってリビングにうまく溶け込ませています。

鏡張りを採用することによって、リビングがより広く感じることができるのもポイント。動かせないことを逆手にとり、リビングをより良く見せる工夫がなされた素敵な事例です。
QUALIA「開放感あふれるイタリアンモダンの空間に生まれ変わったヴィンテージマンション」

パイプスペースに、子供の成長を刻む

個々の部屋よりも、家族が一緒に過ごす場所を優先して確保することに。
LDK隣の子供スペースは、元々キッチンがあった場所。動かせないパイプスペースを、床と同じフローリングで仕上げてシンボル柱としました。子供たちの成長記録を刻むことを計画中だそうです。
引き戸によって、オープンにしたり個室になったりする、リビング隣の子供スペース。その真ん中にパイプスペースがあります。

パイプスペースを明るいニッチ棚に

リビングは明るく可愛らしくしたい、という希望がリノベーションによって現実に。
素材などを変えながらも、白を基調にコーディネート。動かせないパイプスペースを、キッチン側にはスイッチプレートやインターフォン設置コーナー、LD側はニッチ棚にしたことで、実用性も兼ねた特別なコーナーになりました。
ROKUSA「爽やかで明るい白のリビング」

パイプスペースがインテリアの主役

リノベーションで「南国のリゾート施設のような雰囲気」を実現。
パイプスペースがあるために、取り除けないリビング中央の柱。あえてデザインの主役にすることで、部屋全体の雰囲気がより一層イメージアップ!
ダイニングテーブルの脇にパイプスペースがあります。

古材で見違えるパイプスペース

キッチンとダイニングテーブルのモールテックス、キッチンに重なるように建つパイプスペースの柱に貼った古材など、無機質な素材と温かみのある自然素材のコントラストが新鮮なLDK。古材はすべて、自ら木材のショールームに出向き、納得いくまで選んだものだそう。インテリア小物にもこだわって、ワンランク上のしつらえになりました。

パイプスペースを中心に回遊できるプラン

室内のほぼ真ん中にあるパイプスペースを中心に、便利に回遊することができるプラン。
広く開放感のあるLDKは、天井の凹凸や床コルクリノリウムの切り替えで、さりげなくコーナー分けを。パイプスペースを白いタイルで仕上げて、キッチンカウンターの目隠しの役割をしています。
キッチンのシンク側、ダイニングテーブルの前にパイプスペースがあります。
パイプスペースは、リノベーションを考える際に真っ先に注意してほしいポイントの1つです。今まで何のことかよく分からなかった方も、これを機にぜひ気にしてチェックしてみて下さい。
動かせないからと悲観せず、うまく利用してお気に入りの空間にリノベーションしましょう!

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