最高の物件を見つけた！と思ったのに……。立ちはだかる「フラット35」の壁【連載｜猫と私たちのリノベ物語 vol.11 】

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東京都内で家を探す、私と旦那（とネコ）がリノベするまでの物語11回目。前回までは良い不動産担当者に出会えたり借り入れ額のアップが見込まれたりと家探しも良い調子で進み、「この調子で良い家が見つけられそう」と浮き足だっていた私。だけど、そんな浮かれた私に突きつけられたのは、厳しい現実だったのです……。

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私、どん底気分なのです……。

購入断念の理由は「フラット35」

私、どん底気分なのです……。

絶頂から、どん底へ急転直下……。
挫折感でいっぱいな私です。

何があったかと言いますと、実は先週、家の購入申し込みをしたんです。

急展開ですよね。
そう、自分でも驚くほどの急展開でした。

申し込んだのはJR中央線沿いにあるマンション。
偶然不動産サイトでみつけた物件だったんですけど、なんとなく気になったので、すでにおなじみとなりつつあるH社Tさんと一緒に見に行ったんです。

※写真はイメージです。

そうしたらそこがもう素晴らしい物件で！

いわゆるヴィンテージマンションの1室をリノベーションして売っている「再販物件」だったんですけど、まず立地がいい。JRやメトロがたくさん使える最寄り駅からなんと徒歩3分！

……にも関わらず、大通りから1本入った場所にあるので交通量からの騒音などもまったく問題なし。

低層階の物件だけど、道路と建物の間に広く植え込みのスペースをとっているから防犯面の対策もばっちりだし、壁紙や床材なんかのチョイスもとっても私好み。

しかも配管の入れ替えも含めてしっかりリノベーションしてあるから、生活するうえで心配していた “古い物件ならではの問題” についてもクリアできそう！

共用部であるベランダサッシが古いままなことと、間取りが2LDKなのは少し残念だけど、サッシは二重サッシを追加で付ければいいし、この立地なら間取りは妥協できる！

いろんなステキ物件をみていても、自分にとって「これだ！」って思う物件に出会ったときって、はっきりわかるものなんですね。

「悪くないな」じゃなくて「これがいい！」と思ったのは、この物件が初めて。
だから迷わずその場で申込書を書いたんです。

書いたんです……が、その2日後。
とっても暗い声のTさんから電話がかかってきました。

購入断念の理由は「フラット35」

そして告げられたのは、まさかの「フラット35不適合」。

ざっくり言うと、
「フラット35が使えると思っていたこの物件、実は建物自体がちょっと特殊な形をしていて、そのせいでフラット35が使えません」

という報告でした。

そして民間の銀行ローンという選択肢がない私たちにとって、フラットが使えない＝現金払いしかない、ってことです。

でもさすがに現金一括払いは難しい。
つまり、購入を断念せざるをえないという話だったわけです。

がーん。

だから声も暗かったのね……。

とっても気に入っていただけに、この時のがっかりさと言ったら筆舌に尽くしがたいものがありました。

ここまで落ち込むとは私自身も意外中の意外。

勢いで「よし、ここに決めちゃえ！」くらいの申し込み方だったくせに、手に入らないと判ると思いのほかヘコむ。

まだ見ぬその街での生活（妄想）が走馬灯のように脳裏に浮かんでは消え……。
Tさんに紹介された別の物件も見る気にもなれず……。

だけど、そんな私にTさんは言いました。

「まぁ残念でしたけど、これで家選びの基準がちょっと見えましたよね」と。

……Tさんめっちゃポジティブ！
でも確かに!!

これまで見る物件全てがそれなりによく見えて選べなくなっていた私にとって、「ここがいい！」と積極的に主張するほど気にいった物件と出会えたことは、自らの選ぶ基準と好みを明確にできた、良い経験だったのかもしれません。

決まったとみせかけてまた振り出しに……と思っていたけれど、振り出しから0.5歩くらいは進めたのかな？

ということで、引き続き良い物件探しを頑張っていこうと思います。

まだまだ続きます。