2019/02/01更新2like7647view

著者:太田みお

北欧の「ヒュッゲ」なライフスタイルを 忙しい日本で実践する方法【心地よい暮らしのレシピvol.23】

この記事を書いた人

太田みおさん

料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

突然ですが、みなさんは今、幸せですか? 忙しい毎日に疲れていませんか? 北欧には「ヒュッゲ」という、心地よいライフスタイルを表す独特の価値観があります。日本で生きる私たちの暮らしの中でも、これを実践できたら、日々の暮らしが心豊かになる=幸せを感じられるような気がしています。日本で「ヒュッゲ」なライフスタイルをおくるための、ちょっとした心得を5つご紹介します。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

幸福な北欧、不幸な日本

国連が発表する「世界幸福度ランキング」、2018年度は1位フィンランド、2位ノルウェー、3位デンマークと、北欧の国々が軒並み上位にランクインしています。
対して日本は54位で、前年の51位からさらに後退という結果に。

経済的に豊かなはずの日本人は、どうしてこんなに幸せを感じられないのか……?
これは日本人として、そしてライフスタイルを生業にしている私にとっては、非常に深刻なトピックです。

北欧ならではの「ヒュッゲ」という価値観

デンマークには、「ヒュッゲ」という独特の価値観があります。
「ヒュッゲ」とは、ひと言でいえば「心地よさ」を表す独自の概念です。人とのつながりを通してあたたかさや癒し、幸福感を得ること。一瞬一瞬を大切にしながら、好きなことに囲まれて穏やかに過ごすことを意味します。

現代社会に生きる私たちは、たくさんの情報を受け取り、いつも忙しく動き回っています。
そんな日々の忙しさ、スピードを自分の意識でちょっとゆるめて「心地よさ」を味わい、暮らしのなにげない一瞬を楽しむ心の余裕を持ちたいと思いませんか?

「ヒュッゲ」なライフスタイルを送るための心得5つ

●その1
五感を大切にする
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視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚。

家をお気に入りのインテリアで飾る、好きな音楽を聴く、自分の気分にあったアロマをディフューズする、肌ざわりのよいランジェリーや服をまとう、おいしいごはんをしみじみ味わう……。自分の感覚に素直になり、五感すべてを「心地よい」で満たしてみましょう。

●その2
日々の中の小さなことを愛でる
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朝目が覚めて、窓から差し込む陽のあたたかさに感謝する。目覚めの珈琲を、お気に入りのカップに注いで、少しワクワク、そしてホッとする。家から駅まで向かう道端に咲く可憐な花の存在に気づき、綺麗だなと感じる……。
まずは、日常のささいな出来事の一つ一つに目を向けてみましょう。心がプラスの方向に動いて、愛でる気持ちがわいてくるはず。
●その3
くつろぎのお茶の時間を確保する
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デンマークの「ヒュッゲ」に通じる習慣が、北欧全体にあります。それは、1日の中で、お茶をのみながらくつろぐ時間を何度もつくること。スウェーデンやフィンランドでは、この時間を「フィーカ」と呼んでいます。
忙しい時こそ、気心知れた仲間に声をかけたり、時には1人で、ゆっくりお茶を飲む時間を確保してみましょう。
●その4
家の中に自然を取り入れる
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人間だって、自然の一部です。本能的に、自然を求め、癒されるのは当然のことです。
仕事の帰りに花屋さんに寄ってお気に入りの花を買い、家に飾る。花を枯らしてしまうのが心配なら、小さなサボテンの鉢植えを買って、たまーに気づいたときにお水をあげてみるのでもいいでしょう。

私は最近アロマテラピーにはまっていて、日常のあらゆることに取り入れています。植物の恵みに日々癒され助けられながら、自然からいただくパワーは、本当にすごいものだとひしひしと感じています。
●その5
物質的な豊かさへの執着を手放す
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人間は、上を見ればキリがありません。欲望も蓋を開けてしまえば、際限がないものです。
ただ、「本当に大切なものは何か」を考えてみましょう。
どんなに高級車を乗り回し、ハイジュエリーやブランドバッグを持っているとしても、心をゆるせる家族や友人のいない人生は、豊かといえるでしょうか?

北欧の人々は物質的な豊かさへの執着があまりなく、モノを溜め込むことよりも、家族や友人との時間や絆を大切にしているといわれています。
人生で最も価値のあるもの、記憶に残るものは、お金のかからないものかもしれませんね。

天気のよい晴れた日に家族と出かけて、浜辺から見た海の輝き。大親友とあたたかい温泉につかりながら眺めた雪景色……。
必ずしも誰かと過ごした思い出でなくとも、安全で、リラックスして、誰かと心がつながっている感覚があり、「今、自分は生きているなあ、幸せだなあ」と感じられる時間。それが「ヒュッゲ」のあたたかな心地よさです。

「ヒュッゲ」の心得を、できるところから

日本人は、自分の心を置いてけぼりにして、頑張ることに慣れすぎているのかもしれません。同じ24時間の中でも、ほんの少しの心がけで「ヒュッゲ」な時間を過ごせるかもしれません。5つの心得を、できるところからぜひ実践してみてくださいね。
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太田みおさん

料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

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