自分が心の底から納得したお気に入りのものに囲まれる暮らしは、心地よいですよね。欲しい家具があるけれど、なかなか理想のものに出会えないとき、あなたはどうしますか?「買う」という発想ではなく「作る」というのもひとつの手です。
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はじめまして。料理家、太田みおです。
毎日の暮らしこそ、大切にしたい
売られてないなら、作ってしまえ!
カップボードを作ってみた
理想どおりのカップボードが完成
はじめまして。料理家、太田みおです。
はじめまして。こちらで連載をさせていただくことになりました、太田みおです。
職業は、料理家/ライフスタイルデザイナー。自宅で年間400名を教える料理教室を主宰したり、企業向けのレシピ開発などをしています。「暮らしを美しく、心ゆたかに」をモットーに、食卓から幸せをつくりだす活動をしています。
プライベートでは結婚10年、4歳の女の子と2歳の男の子の2児の母。毎日戦場のようなめまぐるしさです。私と夫、子どもたちの家族4人で暮らす東京の家は、9年前、中古で買ったマンションをフルリノベーションしたもの。
家については、以前、SUVACOさんに丁寧に取材していただいた記事
「あきらめない気持ちに導かれて。奇跡のような出会いから生まれたリノベーション」をぜひ、あわせてご覧いただければと思います。
毎日の暮らしこそ、大切にしたい
毎日の暮らしの積み重ねが、そのひとの人生をかたちづくります。
私は毎日のなにげない暮らしこそ、心地よく、丁寧につくりあげていきたいなと思っています。とはいえ現実問題、チビ2人と暮らすわが家で、心地よく美しく暮らすのはそれなりに大変です。
でも、小さな心がけで、一瞬一瞬に「幸せ」のかけらを散りばめられるものだな…と日々実感しています。私の暮らしの小さなこだわりを、少しずつご紹介できたらいいなと思っています。
売られてないなら、作ってしまえ!
日々の暮らしに寄り添うアイテムについて。どうやって手に入れるのかというと、基本的にはまず、理想のものが市販されているかどうか調べます。どんなに探しても、デザインやサイズ、素材など理想にピッタリくるものに出会えなければ、私は自分で作ることにしています。
この家だってそう。きらびやかな夜景が見えたり、豪華な共有エントランス&ロビーがあったり、ピカピカの内装の新築マンションもたくさん見ました。しかし、どれも心地よいとは思えず、結局自分でデザインし、素材を決め、職人さんたちの力を借りて作り上げたんですよね。
カップボードを作ってみた
わが家には、キッチンの背面に大きな食器棚を作り付けていますが、料理家という職業柄、食器の数はとても多く、さらに増えるばかりで、収まりきらなくなってしまいました。
そこで、ダイニングテーブルの横にカップボードを置いて、そこにカップ&ソーサーやグラス類、カトラリーなどの小物を収納したいなと考えました。
当初は、既製品を国内外のサイトを調べ尽くして探しましたが、どうも納得いくものに出会えず…そこで、作ることにしました。
もともとダイニング横に置いているワインセラー(18本入りの小ぶりなもの)と、高さを揃える、色も揃えること、置行きは最小限にしてコンパクトに仕上げたいことなど、こだわりはたくさんありましたので、やはり手作りが一番の近道でした。
DIYは大好きなのですが、この頃、私は長女を産んだばかりで、小さな赤ん坊の横でノコギリを扱ったり、木屑をまき散らしたりするのはちょっと…と思い、デザインを自分で描いて、家具職人さんに作ってもらう事にしました。いわゆるオーダーメイドですね。
製作は、家づくりでも大変お世話になった、ニトクラフツの宇井さんに依頼。家が完成したあとも、時折こうやって家具づくりを依頼したりして、おつきあいが続いています。
色は黒で、キーワードはブロカント。イメージは、フランスの田舎の古い家で、長く使われてきたような味のある雰囲気。モールディングで控えめな装飾を施し、無色のステンドグラスの扉を付けたいなと思いました。
サイズは奥行きを最小限にし、幅は置きたい場所の壁の長さに合わせ、高さは隣に置くワインセラーと同じ高さに。という要望でした。
理想どおりのカップボードが完成
そして、気長に待つ事こと数ヶ月。
出来上がったカップボードがこちらです。
私が描いたラクガキのようなデザイン画から、情報とイメージを汲み取ってくださり、理想通りのカップボードに仕上げていただきました。さすがプロです!
重量のある大切な食器を入れる家具ですから、ヘタなDIYをせず、プロに依頼したことで安心して使えるので、本当によかったなと思います。さらに、小さな子どもがいる家なので、勝手に開けてイタズラされないように、ストッパーの細工までしていただきました。
みなさんも、なかなか理想通りの家具に出会えない時ありますよね。妥協して心から納得できないものを買ったり、手に入らないとあきらめる前に、「作ってしまう」という手もありますので、ぜひ検討してみてください!
お気に入りのものに囲まれた暮らしは、心地よいですよね。眼福。