2018年07月04日更新

注文住宅HOW TO(注文住宅ノウハウ)

工事中のお茶出しはするべき?施工側のホンネは

家づくりの工事現場は、着工から完成までに多くの職人が出入りし、仕事を進めることになります。かつて、自分たちの家を頑張って作ってくれている職人にお茶出しをすることは当たり前のことでしたが、最近では「お茶出しは結構です」と施工会社から言われることも増えているので、施主としては本当にそれでいいのか迷ってしまう部分だと思います。

この記事では、とある中小建設会社の設計者として多くの新築工事に携った私の経験から、そもそもお茶出しとは何なのかということから、お茶出しをしない施主に対する施工側のホンネをお伝えします。


そもそもお茶出しとは何なのか?

工事現場で働く職人たちは、午前10時と午後3時に休憩をすることが多いため、その時間に合わせて、施主がお茶やお菓子を差し入れすることを「お茶出し」と言います。寒い時期には温かいお茶やコーヒー、暑い時期には冷たいお茶を出し、一緒に煎餅などを出すことが一般的です。

新築の場合、工程によっては座ってお茶飲みをする場所が確保できない場合がありますので、簡単に食べたり飲んだりすることができるものがおすすめです。その日に工事現場に入っている職人の数を把握した上で、足りないことがないように行う必要があります。

お茶出しはしないといけないものなの?

お茶出しはしないといけないものなのでしょうか。
結論からお伝えしますと、お茶出しはしなくてもいいものです。

住宅の新築工事は平日に進められることが多いため、共働きであることが多い近年の施主にとって、お茶出しはとても負担がかかる行為となります。注文住宅の工事中は、現場に足を運んで工事の状況を確認することがあると思いますが、その際にも無理に差し入れを持って行く必要もないと言い切れます。

それでも、自分たちが住む家を作ってくれている職人たちの姿を見ると、差し入れをしたくなる気持ちになる方も多いと思います。その場合は、遠慮なく差し入れして問題ないでしょう。近所のコンビニや自販機で購入したものでも、十分喜ばれますよ。

お茶出しをしない施主をどう思う?気になる施工側のホンネ

先ほどお伝えしたように、ひと昔前は当たり前にされていたお茶出しですが、最近では施工会社から前もって「お茶出しは結構です」と言われることも増えました。それは建て前や気遣いでお伝えしているわけではなく、本当に必要がないからお伝えしている言葉です。

施工会社から必要ないと言われても、お茶出しをしないことで、職人に悪い印象を持たれるのではないか と心配される方も多いと思います。施工会社と職人は、親会社と子会社という関係にあることが多く、その場合、一般的には親会社として子会社に向けて、お茶出しはお断りしている旨を周知しています。

ですから、お茶出しをしないからと言って職人から期待はずれに思われることも、失礼だと思われることはありません。

また、お茶出しをしないことで手抜きをされることもありません。職人はプロですから、お茶を頂いた現場でも、頂いていない現場でも、等しく自分ができる最大限の力を発揮するだけなのです。施工側は、その工事に携る全ての人が円満で納得の行く竣工を迎えられるようにベストを尽くすだけなのです。

もちろん、お茶出しをしてもらえると施工側としては「ありがたい」という気持ちになりますが、お茶出しをされないことが一般的なので、あまりに頻繁に差し入れをもらうと申し訳ない気持ちにもなってきます。

新築工事やその後の生活はとてもお金が掛かることです。律儀にお茶出しをしてもらうとなると、その費用は侮れない金額になります。そのため、お茶出しにかかる分の費用を新しい家具や、カーテン、家電製品や、内装のグレードアップなどに充ててほしいと考えることもあります。

差し入れやお茶出しをしないと気持ちが収まらないという律儀な方もいると思います。その場合は、必ず無理のない範囲で行うことを心がけましょう。

お茶出しをすることで、職人たちと話をする機会が増え、気になることを伝えることや、質問などがしやすくなる環境を作ることもできます。

毎日のように工事現場に足を運ぶことができる場合で、無理のない場合は毎日差し入れをしても喜ばれますが、無理のない範囲で行うことが大切なので、手ぶらでももちろん問題はありません。

自宅の新築工事はとても特別な機会で、とてもストレスがかかる期間でもあります。より少ないストレスで、その特別な期間を楽しめるといいですね。

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この記事を書いた人

佐藤ゆうかさん

2級建築士。
高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は2児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

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