2018/03/17更新0like5658view

著者:GOKURA

北面道路の土地に家を建てるメリットとは

住まいのための土地選びは、なかなか選べず迷ってしまうものではないでしょうか。「希望の学区内で気にいった土地がない」または、「土地は気にいったけど予算が合わない」など条件は様々です。宅地で人気が高いと言えば、「南面道路」の土地と言われますが、実は「北面道路」にもメリットがあります。ここでは、北面道路の土地の良い点について紹介します。

※画像はあくまでイメージです。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

北面道路の土地とは?

北面道路の土地とは、敷地の北の方角に道路が面している土地になります。通常、宅地分譲をするときには、道路を挟んで両側に敷地があります。一方が南の方角に面した土地ならば、その向かい側は必然的に北の方角に面した土地になります。

きれいに縦横と整備された分譲地なら、道路を挟んで南面の土地とほぼ同じ数だけ、北面の土地があるという想定になりますね。そのように考えると、北面道路の土地もかなり存在するとういうわけです。
定方三将「宝塚の住宅2」

北面道路は土地の価格が安い?

分譲地を例に出すと比較しやすいですが、南面道路の土地と北面道路の土地では、販売価格が違う場合が多いでしょう。北面道路の土地は少し割安に設定されています。おおよそ5~10%ほど安くなっているケースが多いですね。

例えば、ある分譲地の南面道路の土地が1500万円だとすると、北面道路の土地は1350万~1425万円程度の可能性があります。この場合、およそ75万~150万円安く購入することができるということになります。

ただし、土地の条件は様々ですので、立地条件によっては北面道路でもただ単に安くなるわけではありませんので、「安い傾向がある」という捉え方が良いでしょう。

なぜ、北面道路の土地は価格が安く設定されることが多いのでしょうか。それには次のような要因が考えられます。

・南面道路の土地より、日当たりが心配
・玄関が北側になるため、鬼門と言われる方角に注意が必要
・間取りプランに工夫が必要
・敷地の奥行きにゆとりがないと、南側の住宅と接近する

北面道路の土地で心配になるのは、やはり「日当たり」ではないでしょうか。南側の住宅の陰に隠れてしまい、十分な明るさが確保できないのではないかという不安があります。また、主に玄関側になるであろう北面に雪が積もってしまった場合などは、日当たりの関係でなかなか雪が消えないということもあるかもしれません。

北面道路のメリットとは?

少し気になる点もありますが、北面道路の土地には価格の面でのお得感もあります。ここからは、北面道路の土地のメリットについて紹介します。

北面道路の土地でも、条件によってはプランもしやすく、外観デザインもスタイリッシュにできる場合があります。主なメリットは次のようなことが考えられます。

1.外観を簡素にできる
2.南側が道路に面していないためプライベートな空間にできる
3.2Fリビングにして日当たりが良くなる

1.の外観を簡素にできるという点は、北面道路ならではの特徴ではないでしょうか。大きな窓を取る必要性がないために、北側の外観は極端な例で言えば、大きな外壁に対し窓が一つだけということもあります。その分、外観のデザインはシンプルに簡素化でき、建築費用にも影響があります。

光を取り入れなければならない南面の道路などでは、こういったシンプルなスタイルはなかなか取り組めないでしょう。「個性的でかっこいい外観」を演出するなら、北面道路の土地は利用価値があります。

2.のプライベートな空間にできるという点も、北面道路の良い点ではないかと考えます。例えば、南側に道路がある土地の場合、リビングは道路にむいている配置が多いでしょう。レースカーテンなどを開けていれば、道路を歩いている人からは内部が見えてしまうこともあります。そのため、レースカーテンは下げたままというお宅も多いのではないでしょうか。

また、夏場などに窓を開けていると、家族の話し声が外に聞こえてしまうということも考えられます。子供さんが小さい時には、ついつい大きな声をだしてしまう場面もあるため気になりますよね。

その点、北面道路の場合には、リビングとなる空間が南側(道路とは反対側)に面する配置になるケースが多いため、道路面は一切気になりません。もちろん、南側に建っている別のお宅がある場合が多いですが、話し声などをそれほど神経質に捉えるほどではないようです。

庭や塀を工夫して、ゆったりとしたプライベート空間にすることができるのも、北面道路ならではではないでしょうか。

3.の2Fリビングにするという間取りは、スペースの限られた北面道路でよく採用される間取りです。特に都市部では、土地のスペースが限られていて、前面の家との十分な離れを確保することが困難な場合もあります。このようなケースには2Fリビングという選択もあります。

LDKを2Fにすると、1F以上に日当たりに期待できることも多くあります。水回りを1Fと2Fのどちらにするかで、2FのLDKの広さに影響がありますが、通常は広く確保できることが多いのではないでしょうか。日当たり、高い視点からの眺めなどは2Fリビングでの魅力でもありますね。

北面道路の土地を有効活用してもらうには?

全ての施工会社が、北面道路の有効活用に精通しているとは限りません。どの施工会社に依頼すれば間違いがないのか、それを確かめるためには、同じような条件での過去の施工事例を確認するか、または、実際にプランを作成してもらい、上手に活用できている施工会社を探すという方法になります。

予算、または立地で選ぶ際に、北面道路を選択する可能性がある場合は、「この土地ならどのようなプランが最適か」ということも是非聞いてみましょう。
個性的な外観デザインやプライベートな空間などの演出も期待できる「北面道路」の土地は、良い間取りプランができる可能性を秘めています。建築費コストを抑えられることにも期待が出来ますので、土地選びの際には、条件次第で是非検討してみてはいかがでしょうか。
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