新築住宅の様式は圧倒的に洋風が多く、和室が一室もない住宅も多いです。しかし和風住宅には、洋風住宅にないぬくもりや安らぎがあり、現代的なデザインを用いた素敵な住宅も数多く存在しています。そこで今回は、現代的で魅力的な新和風住宅の事例を紹介していきます。
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▽ 目次 (クリックでスクロールします)
外観事例1:瓦葺きのむくり屋根の家
外観事例2:ルーバー開口の和風住宅
外観事例3:プレーリースタイルの和風住宅
内観事例1:格子引戸と塗壁の玄関
内観事例2:開放的な縁側のあるリビング
内観事例3:天井ルーバーと開放的な縁側のある住宅
内観事例4:コントラストが効いたスタイリッシュな和空間
内観事例5:吹き抜け広場を持つ和風住宅
内観事例6:古材を利用した深みのあるリビング
外観事例1:瓦葺きのむくり屋根の家
和風住宅の外観の象徴とも言える「瓦」を全面的に主張した住宅で、外観は瓦のむくり屋根、木製の開口部、ウグイス色の塗り壁により構成されています。
開口部の少ないファサードは、重厚感、高級感を高めており、数少ない開口部には木製のものを採用することによって、より威圧感のない雰囲気に。
外観事例2:ルーバー開口の和風住宅
自然素材をふんだんに使った和風住宅は、垂直ルーバーを設けた開口、木調の軒天、塗り壁模様の外壁により構成されています。
電球色の外部照明やルーバーから漏れる内部の照明により、和風でムーディーな外部空間となっています。
コストに配慮した塗り壁模様の外装材や、黒色のアクセント見切りなどの現代的な資材により、和風なデザインを表現しています。
外観事例3:プレーリースタイルの和風住宅
芝の広がるプレーリースタイルの和風住宅。
水平面を強調した深い庇と、開放的な縁側により構成されています。
芝生をはった広いテラスは、閉鎖的な印象を持つ和風住宅の中間領域となり、住宅の内外に開放的な印象を与えています。
内観事例1:格子引戸と塗壁の玄関
ビューポイントとなる玄関正面のリビング戸には、印象的な格子引戸を設けました。また、ペンダント型の間接照明が塗り壁のテクスチャーを浮き出させ、おしゃれでかっこいい和風玄関となっています。
格子からのぞく、リビング→縁側→庭園の景観が開放感を与える、気持ちのいいアプローチ空間ですね。
内観事例2:開放的な縁側のあるリビング
勾配天井の広々したリビングに、明るい光が差し込む縁側を設けた和モダンな空間。
縁側とリビングの仕切りに用いた障子は現代的な縦スリット状としており、黒色の垂れ壁やサッシ枠は庭園を切り取る絵画の額縁のようです。
内観事例3:天井ルーバーと開放的な縁側のある住宅
木材を積極的に用いた、縁側を持つ和モダン住宅。この住宅は、ルーバー天井、現しとした梁や柱、木製枠のサッシ、無垢材のフローリングにより構成されています。
和を感じさせる真壁調の壁や表情豊かな木製のしつらえと、現代的な大型の開口を組み合わせ、開放的でぬくもりのある和モダンな空間としています。
内観事例4:コントラストが効いたスタイリッシュな和空間
モノトーンのコントラストが特徴的な和モダン住宅。
タイルや大型開口といった現代的デザインのなかに、畳や襖、地窓を織り交ぜて、スタイリッシュな和空間を完成させました。
内観事例5:吹き抜け広場を持つ和風住宅
連続的な吹き抜けを設けた広場を持つ和風住宅。畳、現しとなった木造部材、織物調の内装仕上げにより構成されています。
味のある木のしつらえがなされた吹き抜け広場に生活空間を接続し、町屋のような雰囲気を持つ開放的な空間になっています。
内観事例6:古材を利用した深みのあるリビング
収納扉に古材を用いた和風住宅で、現しとなった登り梁、白の内壁、黒の建具、縁側により構成されています。
古材の建具がディープな「和」を演出し、印象的な登り梁と中庭に面した大きな窓が、開放的な雰囲気をつくり出しています。
紹介した住宅事例のように、和風住宅はぬくもりや安らぎを感じさせる雰囲気を持っており、色あせないかっこよさもあります。
住宅の新築、リノベーションの際には、和風住宅も検討してみてはいかがでしょうか?