リノベーションあるいは新築を考え始めるとき、「いま住んでいる家より、快適で便利にしたい」という希望を、みなさん持っていることでしょう。
そのために、さまざまな間取りのアイデアを知るのも大切なことのひとつ。そこで家づくりの先輩たちの「間取り」を、じっくり見てみたいと思います。
これから3回に渡って、毎月1回、Sachi.Kによる間取り特集をお届けします。
第1回は「リビングの間取りについて」です。
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リビングを家の中心にした間取り
Case1:どの部屋からもアクセスのよいリビング
Case2:オープンで機能的なリビング
リビングを家の中心にした間取り
家族のプライベートスペースであり、またゲストをもてなすパブリックスペースでもあるリビング。おそらく、暮らしの中心となることが多いのではないでしょうか。家族が自然と顔を合わせたり、親しい仲間と会話が弾んだりする、コミュニケーション空間ですよね。
リビングを中心に考えた間取りは、暮らしやすく、平面的にも空間的にも広がりが生まれます。
Case1:どの部屋からもアクセスのよいリビング
例えば、こちらのマンションリノベーション。87平米の床面積の真ん中に、リビングを配置しています。リビングから各スペースへ動線がつながり、一体感のある間取りです。空間に連続性をもたせているので、限られたスペースでも広々とした印象になりそうですよね。
いま生活しているリビングでは、どんなことをしていますか?家族みんなで楽しく団らん。ソファに座ってテレビ鑑賞。お気に入りの本や雑誌をゆっくり読む。さまざまな過ごし方があると思いますが、くつろいでいることが多いでしょう。くつろげる場所が家の要にあり、どこからでも最短距離で行けることは、究極の贅沢かもしれません。
リビングのソファから見えるのは、四季の移ろいや自然を感じられる風景。高台にあり桜の木に囲まれている環境と、角部屋ならではの窓の配置を思う存分生かしています。のびやかに視界が開け、開放感抜群ですよね。
程よい日当たりで、心地よい風が通り抜ける場所。家の中でいちばんよい場所をリビングにすることで、自然に家族が集まり、コミュニケーションが生まれます。
リビングでのんびりしたい、家族が楽しく過ごせるようにしたい、という思いを叶える間取りでしょう。
Case2:オープンで機能的なリビング
そして、こちらもリビングが家の中央にある間取り。大きなワンルームのようなリビングのなかに、ソファコーナーや畳の小上がり、SOHOスペースなど、さまざまな役割をもつ居場所を配置しています。
いくつかの特徴のあるコーナーを設けることで、多様な使い方を可能にし、家族の集まる場になっています。間取りを見ると、ダイニングスペースは、キッチンとテーブルを一体化していて、実にコンパクト。つまりは多機能なリビングを家の中心と捉えて、間取りをつくり上げているのです。
またリビングはソファを置くことでインテリアとして整いますが、窓が多くオープンな間取りだと、意外と置き場所に迷ってしまいます。こちらは中古マンションのリノベーションだったので、壁を減らしつつ、ソファの定位置を畳スペース横に確保しています。
家族が思い思いに、ソファでくつろいだり、畳に寝転んだり、SOHOスペースで仕事をしたり…。お互いを感じながら、同じ空間で過ごし、同じ空間を共有できる間取り。
ひとりでゆっくり過ごす場所も欲しいけど、家族が何をしているか伝わる距離感でいたい。そんな、さりげないコミュケーションにぴったりの間取りですね。
家の中のどの場所をリビングとして使うかは、間取りを決めるうえで大事なポイントになります。リビングで過ごす時間は長いので、居心地よく、また家族の気配が感じられる場所がよいでしょう。
食事や団らんの時間の過ごし方、テレビや手持ちの家具のサイズなども、事前に考えておきたいですね。