ただ狭いだけではない、工夫を凝らしたおしゃれな狭小住宅が脚光を浴びています。狭いスペースを広く見せるアイデアは、日本ならではの匠の技が詰まっています。では、どんな工夫が施されている住宅なのでしょう?ポイント別に狭小住宅の素晴らしさをみていきましょう。
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狭小住宅とは?
生活スペースを生み出す工夫
デッドスペースの有効活用
スキップフロア
できるだけ多くの採光を
螺旋階段の活用
ロフトを作ろう
狭小住宅とは?
字の通り、狭く小さい土地に建てられる住宅のことです。明確には決まりがないものの、一般的には約15坪以下の土地に建てる家、といわれています。
生活スペースを生み出す工夫
狭い敷地にどれだけ広く生活スペースを生み出せるかが、狭小住宅を快適にする大きなポイントになってきます。
そのために多く採用されているのが地下室や三階建ての家の建設です。また地下室は規定内の半地下にすることで、容積率に算入されないというメリットも。さらに屋上を有効活用することで、太陽をいっぱい浴びることのできるプチ菜園やお庭スペースまで確保できます。
デッドスペースの有効活用
一番頭を抱えるのが収納の問題ですね。せっかく広くとった生活空間でも、収納のための家具をたくさん置いては意味がありません。そこでデッドスペースを有効活用した収納を取り入れましょう。
こちらは、小上がりにした居室の床下に大容量の収納を設けています。シーズンオフの物の保管や、ストック品の収納など使い道はさまざまです。
わりとかさばる書籍関係は、階段脇の壁面を本棚にしてスッキリ収納。
階段の一段一段を引き出しに。細々とした小物をすっきりと収納できます。階段下収納にすることによって、空洞時より防音効果が高まります。
こちらは見せる収納として、壁面を利用したケースです。サーフボードを、まるでサーフショップのように飾ってもおしゃれですね。配置換えや追加掛けができるように、すのこ状の壁面にすると便利です。
スキップフロア
スキップフロアは、空間が小分けになって居室が狭くなるのでは?と思われがちですが、完全に階層を分けるより、他のフロアが見えることによって空間に奥行きや広がりを見せる効果があります。
できるだけ多くの採光を
狭小住宅の多くは、狭く暗いイメージですが、壁一面を窓にするという大胆な施工法など、採光の工夫によって明るく広く感じさせる効果があります。
隣接住宅の関係で難しい場合には、天窓を採用すれば、外からの視線を遮りながら採光を確保できますし、暗くなりがちなバスルームは、両サイドに採光窓を設けるという狭小住宅ならではのユニークなアイデアも実現できます。
螺旋階段の活用
部屋を広くみせる効果がある螺旋階段。螺旋階段は、階段の設置に場所をあまり取らないというメリットのほかに、吹き抜けがそれぞれのフロアをひとつの空間として結び付け、伸びやかな内部空間を演出してくれます。さらに曲線がやわらかさをプラスして、窮屈に感じる空間を緩和する効果もあります。
ロフトを作ろう
ロフトは、季節家電やレジャー用品などの収納場所として利用されるケースが多いですが、広さによっては居室としての役割も果たす空間になります。一人でゆっくり過ごす隠れ家的なお部屋にしてみても楽しいですね。
規定内であれば、容積率に関わる床面積に入らないので、限られた敷地でスペースを確保したいときに取り入れるのもいいかもしれません。
狭小住宅のイメージは変わりましたか?
広く過ごしやすくするための、いろいろな工夫やアイデアがギュッと詰まった贅沢な空間なのです。狭小住宅でも快適な空間が作れることが分かれば、住まいの選択の幅も広がるかもしれませんね。