2017/07/26更新0like3836viewniwatori*

古民家から学ぶ!夏を涼しく暮らす知恵

夏はエアコンの使用などで消費電力が上がるので、電気料金が気になります…。エアコンも扇風機もなかった昔の人は、どのように夏を乗り越えていたのでしょうか?先人の知恵を調べてみました。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

「夏をむねとすべし」

徒然草の中に「家の作りやうは、夏をむねとすべし」という有名なフレーズがあります。これは「家のつくりは夏を中心に考えた方が良い」という意味です。ここから分かるように、実は日本の家は古くから夏の気候を考慮してつくられてきました。

現代の家で昔と同じように、安易に窓やドアを開け放しておくのは防犯上現実的ではありません。一方で、全て閉め切ると機密性の高いサッシや断熱材のおかげで室内はかなり高温になってしまい、夏はエアコンを付けずにはいられません。

ただ、電気料金や地球環境のこれからを考えると、エアコンなどにあまり頼らずに過ごせる家づくりも考えてみるべきではないでしょうか。

風を通す

「夏に多い風向き」というのがあります。
例えば、東京近郊では東京湾から南風が吹き込みます。そのため昔は東西に長い建物を建て、南側に大きな掃き出し窓を設けて風が南から北に吹き抜けるようなつくりにしていました。

また、昔は現代のように壁で部屋同士を仕切らず、障子や襖を使って空間を仕切っていました。これらは自由に開閉ができ、取り外しも可能なので、家全体に風が行き渡るようになります。

建具にも一工夫

蒸し暑い日本の住宅では、空間を仕切る建具にも風を通す工夫がされていました。

・欄間
障子や襖の上にある鴨居から、天井までの間の開口部。
上昇した暖かい空気を逃すことができます。

・無双窓
縦板と、同じ幅の間を等間隔に開けた格子を前後に並べ、内側の格子を左右にずらすことで開閉する窓。風を通すだけでなく、外の様子を伺うのにも役立っていました。

・簾戸
簾をはめ込んだ戸のこと。
視線を遮ると同時に、風を通します。

直射日光を防ぐ庇

昔の日本家屋の多くは縁側があり、屋根には深い庇(ひさし)が設けられていました。
この深い庇は夏は真上から照りつける日光を遮り、冬は太陽の高度が低くなるため建物の外壁や縁側を直接温めるように計算してつくられていたのです。

簾・よしず

真夏の時期、朝や夕方の太陽が低くなった時間帯は庇だけでは日光を防ぎきれなくなります。

そんな時に活躍していたのが簾やよしず。庇でカバーしきれない直射日光を遮断し、風は通します。霧吹きなどで直接水を吹きかけるとさらに涼しさがUPしますよ。

最近は簾やよしずと同様にグリーンカーテンを設置するお宅も増えてきていますね。

打ち水をする

昔は日中、お客様が来る前に打ち水をしていた家が多かったようです。日本人の来客への心遣いが感じられますね。

打ち水には実際に温度を下げる効果があり、それは気化熱によって地面の熱が大気中に逃がされ、1リットルの水で580kcalの冷却効果があると言われています。

気温が高くなってから打ち水をしてもすぐに蒸発してしまうので、朝のうちに済ませておくのがオススメ。心地よく過ごせそうですね。
エアコンや扇風機がなかった時代、人々は様々な工夫を凝らして夏を快適に過ごしていたのですね。先人の知恵を拝借して、私たちもエコな夏の過ごし方を取り入れてみましょう!
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