2016-06-14 16:23:00 | 13652 View
2016年01月31日更新
今、建築業界では「木造」に注目が集まり、新しいトレンドとなっています。
2015年の9月、アメリカで「Tall Wood Buildings Prize competition(木造高層建築コンテスト)」という建築コンテストが開催されました。アメリカだけでなく、カナダやヨーロッパでも木造高層ビルが建ち始め、世界中が「木造」に注目しているようです。
なぜ、コンクリートの高層建築でなく、今「木造高層ビル」なのか。その理由に迫ります!
CLT工法とは、Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、欧州で開発された大型集成材を用いた工法のことです。従来の集積材と違い、板の方向をクロスさせて積み重ねたもので、断熱性や省エネ効果、強度や耐震性にも優れています。ヨーロッパでは、このCLT工法の木造高層ビルが建ち始め、先進国のカナダやアメリカでも規格整備が進んでいます。
木造といえば、2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の新整備計画にも選ばれた建築家の隈研吾氏も、「ルーバー」と呼ばれる木の縦格子を用いる手法を得意としています。根津美術館や現在の歌舞伎座、新庁舎となった豊島区役所も隈氏の設計によるものです。
国内でも隅氏の計画を後押しするかのように、東京オリンピックに向けて杉などを使ったCLT工法の普及促進がはじまっています。
そんな注目の木造建築の事例をみながら、その魅力をご紹介します。
出典:yahoo.co.jp
定年後のご夫婦が暮らす木造在来工法の平屋の事例です。
木のぬくもりを存分に活かしつつ、従来の木造建築とは一線を画すデザイン。ご夫婦からは、庭が眺められる部屋、プライバシーの確保、居間に掘りごたつの設置が求められました。
耐火や耐震などの法規制により、木造の建物が少なくなる一方で、自然素材をふんだんに使用した「無垢の木と手づくりの住まい」を叶えた事例です。構造材はヒノキ、スギ、国産カラマツなど、壁は石灰、海藻、麻すさだけの本漆喰で仕上げるなど、環境に優しい選定がされています。
縦桟で家全体を覆われたスタイリッシュな木造住宅の事例です。
鉄骨では冷たい印象になりがちな外観のデザインは、木造が醸す柔らかさで調和され優しい雰囲気を醸しています。この縦桟は、デザインだけなく、住む人のプライバシーを守りながら、日差しを柔らかく受け止める役目も果たしています。
近代化が進む現代において、今また脚光を浴びている木造建築。
2020年のオリンピックに向け、その魅力はますます注目を浴びそうです。木造ビルの開発が見直されつつある日本国内においても、新しい木造のシンボルタワーが生まれるかもしれません。
2016-06-14 16:23:00 | 13652 View
2016-06-14 17:03:00 | 4907 View
無垢のフローリングに貼り換えるためにどのぐらいの費用がかかるの?
2016-06-22 10:13:00 | 6229 View
リフォーム・リノベーションの時に、手持ちでいくら持っておけばいいの?
2016-06-27 18:35:00 | 1730 View
2016-06-14 16:26:00 | 5990 View