2017/06/06更新0like2083viewyoshikokitchen

現実を前に、取捨選択……諦めながら進めるプラン【私が「キッチンスタジオのある家」に住むまで vol.7】

こんにちは。yoshikokitchen(よしこキッチン)です。前回は基本設計についてお伝えしました。次は、基本設計をより具体的にしていく実施設計に入ります。注文住宅、自由な設計……、それは取捨選択だらけで悩みの尽きない毎日でした。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

実施設計

実施設計は、基本設計で固めたプランに対し、すべてにおいて具体的な内容を詰めていく段階になります。

実際の寸法を確認したり、イメージを具体的にしたりしながら、建築確認申請の手続きと工事を発注するための図面を作成していきました。

基本設計では、せっかく家を建てるのだからという気持ちが強く、いろいろと希望条件を要望して、あれもやりたい、これはどうだろう……、と、詰めこめるだけの希望を詰め込んでいきました。

もちろん、現実的に難しい要望については建築家から即座にダメ出しがあり諦めましたが、比較的自由な発想で進めていました。
私が唯一譲らなかったのはキッチンの部分ですが、パントリーがあったほうがいい、とか、キッチンは、料理教室もできるようにフルオープンにしたいので、収納は下に持ってくるプランに、ビルトイン食洗機をつける、などと自由に発言していました。

ところが、キッチン収納を細かく作ると家具の制作費がオーバーする…など制約が出てきて、収納が扉のみになったところも多くあります。

この段階では、ショールームに行って実際の器具を選んだり、カタログを取り寄せて違いを確認したりと、メーカーや品番を決めるために情報を収集しました。

ビルトイン食洗機は、当初国内メーカーのものを想定していましたが、日本製は洗浄よりも乾燥機能に重点を置いたものが多いのと、スライドオープン型が主流でフロントオープン型の選択肢が少ないことから、ショールームを見て回った結論は、価格を大幅アップさせても某海外メーカーのフロントオープン型食洗機の方が我が家には必要だろうということでした。

これは妥協しなくて良かったところです。
人を呼んで料理を振る舞う機会があると、大きな食器や調理器具を一気に食洗機で洗うことができるので大活躍しています。
こだわって作りたかったパントリーは、家具制作費を減らしてキッチンの動線を確保するためには諦めざるを得なくなり、パントリー機能をキッチンの棚に持たせつつ、大きな冷蔵庫スペースを設けて大容量の冷蔵庫を設置しました。

結果的に我が家は食料品の収納力を冷蔵庫に持たせるプランになりました。

家具でパントリーを制作するよりも、大きな冷蔵庫を買った方がスペースにも金額にも無理のないプランになったのですが、パントリーが欲しかったなと思うことはあります。
そして、最近は冷蔵庫が故障しないことを願っています。

工務店の見積もりを取った時に思いましたが、工務店によってどの項目が安くてどの項目が高いかの差がありました。私たちが依頼した工務店は家具工事費が割と高めでした。結果、家具の工事で諦めた箇所が多かったかなと思います。

建築家も言っていましたが、家具工事は割と高めになるケースが多いようです。既製品をうまく買って収める工夫をするのが、金額を抑えるコツなんだとか。

どうせ建てるんだから家具もオーダーメイド仕様に、なんて考えていましたが、その辺の考えはなるべく削っていくことになりました。

近隣説明会

自治体によって条件が異なりますが、我が家は3階建で中高層申請が必要な建物のため近隣説明会を開くことが必要でした。
家の近所にある公共の会議室を借りて、近隣の方を呼んだ説明会を実施しました。

説明会では、我が家が建つことで影がどうなるのかといった質問が出ました。説明会で具体的に説明するのが難しい内容だったので、後日具体的な日陰のシミュレーションを図面に書いて補足説明をしています。

実は、この会議室がピンポイントでしか空いていなかったので、会議室のスケジュール優先で説明会を開くことになりましたが、説明会の場所は地域の方に馴染みのあるところだったのが良かったようです。

見積もりと工務店選定

基本設計では建築家による概算の見積もりで全体の費用感を想定していましたが、実施設計に入ると実際の工務店見積もりがどのくらいになるのかを把握し、発注先を決める段階になります。

実施設計がまとまってきたら見積もりのための資料を作成してもらい、建築家との実績で信頼のできる工務店に見積もりをお願いすることにしてみました。

建築家からは、競合させずに見積もり依頼をした方が無駄な時間が掛からないし、きっと高額な見積もりにはならないだろうと言われましたが、その工務店は仕事を受けられない状況だったのか、予想をはるかに超えた高い見積もり金額が出てきてしまいました。

価格面で依頼するのは難しい金額だったので改めて工務店を3社ピックアップし、相見積もりを依頼。工務店選びをし直すことに……。

相見積もりに対応してくれない工務店があるとか、注文住宅の仕事は受けてくれない工務店があるなどと聞いていましたが、この辺は実際に確認をしてみないと分かりません。

自分が発注する立場になってみて初めて分かりましたが、どうやらどこも職人不足で、こちらが希望した工期に対応できる工務店を探すのが大変なようです。

最初から長めに工期を設定していましたが、賃貸併用で人に貸すことを考えると年度の変わるタイミングまでに竣工をお願いしたかったので、工期がネックになってしまったらしく、工務店選びでは少しつまずいてしまいました。

結局、改めて相見積もりを取った3社のうち、最終候補になった工務店にはその時に作っていた住宅の現場を見せてもらい、最終決定をしました。

その工務店に決める際には、見積もりの各項目の金額を並べて比較し、どこが高くどこが安いのか、項目ごとの比較をしました。

最終的に決めた工務店は、金額面では設備工事費が安くできる工務店だったのですが、建築家の注文住宅を数多く手がけていること、こだわりのある部分については「施主支給」の対応を柔軟にしてくれること、財務状況に問題がなく家が建ってからも長く付き合う工務店として信頼性が高いこと、知人づてで技術的に信頼ができることなど、見積もり金額だけではない理由もありました。

見積もりは安ければ安い方がありがたいですが、家は建てた後でも工務店との付き合いが続きます。

建てた後で工務店が無くなっていた……ということになると後々困ることを考えて、財務状況がちゃんとした工務店を選びました。

私は建物のことに関しては素人なので工務店との長い付き合いについてはイメージが持てなかったのですが、住み始めたところ電気の付き方が不安定になったところが出たり、引き渡し時にはなかった不具合に、家に住んでいるうちに気づくこともあります。

工務店には1年点検をしてもらうことになっていますが、それまでに気になった箇所は直しに来てもらったり対応してもらいました。

会社が無くなってしまうとメンテナンスは頼めなくなってしまうし、財務状況の良い工務店を選ぶというのも大事なんだなと学んでいるところです。
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この記事を書いた人

yoshikokitchenさん

フードコーディネーターです。
注文住宅で家を建てました。
キッチンスタジオとして使用可能なキッチン中心の家を作ります。

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