かつてキッチンは住まいの奥や隅におかれ、他の部屋から孤立していた時代がありました。しかし今、キッチンは住まいの中心に据えられるほどの花形スペース。
そして求められる最重要課題は、デザイン性より使いやすさ、となっています。キッチンを設計する際は、調理する人の目線に立つと失敗が少なくなります。家事動線を意識した、使いやすいキッチン事例を紹介します。
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▽ 目次 (クリックでスクロールします)
◆使いやすいキッチンを叶える7ポイント◆
理想は「3歩以内」で立ち回れるキッチン!
平面の調理スペースを広めにとる
ハンギング収納ならツールがすぐ取れる
パントリーを設けて備蓄品はすべて移動
勝手口を設けてゴミ出しスムーズ
オープンキッチンならつくりたての料理が出せる!
アイランドキッチンは大人数調理もOK
◆使いやすいキッチンを叶える7ポイント◆
1.「3歩以内」で立ち回れるキッチンに
2.平面の調理スペースを広めにとる
3.ハンギング収納ならツールがすぐ取れる
4.パントリーを設けて備蓄品はすべて移動
5.勝手口を設けてゴミ出しスムーズ
6.オープンキッチンならつくりたての料理が出せる
7.大人数での共同作業はアイランドキッチンで
理想は「3歩以内」で立ち回れるキッチン!
いちばんに考えたいのは、家事動線。動く歩数が少ないほど、作業が効率的にできますよね。
理想は「シンクからガス台、冷蔵庫まで1~3歩で移動できる動線」といわれています。
現在はさまざまな形のシステムキッチンがありますが、歩数から考えると、I型キッチンがおすすめ。水まわりから冷蔵庫まで横並びなので、動線がスムーズです。
平面の調理スペースを広めにとる
キッチンの幅を考えるときのポイントは、調理スペース。特に調理中は、まな板を置く、切ったものを置く……など、モノがどんどん横に広がっていくため、「置き場所の広さ」はとても重要。
平面の広さが十分にあると、作業効率が上がります。反対に、調理時に材料を縦に重ねることは少ないため、縦スペースは収納に使うという手もあり。次で紹介するのがその事例です。
ハンギング収納ならツールがすぐ取れる
キッチンツールの収納はどうしていますか?さまざまなツールが引き出しや戸棚にきれいに収まったキッチンも素敵ですが、頻繁に調理する人なら、あえて「外に出して、見せる収納」も一案です。
たとえば、このお宅のように吊るす収納(ハンギング収納)を取り入れると、よく使うツールがすぐ取れるので、調理もぐっと楽に、手早くなりますよ。
パントリーを設けて備蓄品はすべて移動
近年、設計時にキッチンとセットで検討する方が多いのが、パントリー。食材ストックや調理器具をたっぷり収納できるため、キッチンスペースをすっきりと保つことができます。生活感が出るアイテムは、カゴ使いで上手に隠すのもあり。
勝手口を設けてゴミ出しスムーズ
キッチンに勝手口がある設計なら、ベランダなどへのゴミ出しがスムーズ。キッチン内に不要なものが溜まりにくいため、清潔感が保てます。梅雨の時期などは衛生的にも安心です。
オープンキッチンならつくりたての料理が出せる!
キッチンとダイニングの間を隔てないオープンキッチンは、近年人気のスタイル。キッチンと家族や来客との距離が近いため、つくりたての料理をスムーズに出せるだけでなく、ときには調理作業を一緒にできるのも魅力です。
また、小さい子供がいる場合は、オープンキッチンなら調理中も様子がすぐ見えるので、選ぶ人が増えています。
アイランドキッチンは大人数調理もOK
キッチンとダイニング、リビングを隔てないオープンキッチンは、インテリアに一体感を持たせると、カフェのようにおしゃれな雰囲気に。
アイランド型なら、複数人でつくる調理も楽しめます。ホームパーティーが多いおうちには、とても使い勝手のいいスタイルです。
使いやすいキッチンを叶えるには、家事動線が重要。ただし、ここで紹介した事例はあくまで一例で、実際は使う人の身長や動きのクセなどによって、使いやすさのポイントは変わってきます。
最近は一般的なシステムキッチンでも、ワークトップの高さが選べる、収納のタイプが選べるなど、自分らしくカスタマイズできるものが増えています。「全て標準タイプで注文して、使い始めたら後悔……」ということのないよう、オーダー前によく検討して、自分にぴったりのキッチンにこだわってください!