2018/09/02更新4like1614viewSUVACO編集部

風を見つけたい

朝、目覚めて、まず一番に窓を開ける。夜、外から帰ってきて、まず最初に窓を開けて空気を入れ換える。24時間換気システムが義務化されたけど、それとは別。外の空気を取り込むと、家も自分自身もちょっとだけ生まれ変わる気がしてくる。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

風のある家を求めていた

ある日、SUVACO(スバコ)のメンバーとランチをしていたときのこと。住まいにいちばん求めるものは何か?という話になった。ある人は「日当たり」と答え、ある人は「気に入った街の中にあること」と答え、またある人は「水辺の近く」と答えた。当たり前だけど、人によって大事にするものがこんなにも違うのかと思った。

私の答えは「風通し」だった。そのときは何気なく答えたけど、たしかにいつも風の通り道を探そうとしている気がする。

家事動線だけじゃなく、「風」動線を考える

生活しやすい住まいを考えるキーワードとして、家事動線という言葉がある。これは、調理、食事、後片付けをスムーズに行えるためのキッチンやダイニングの配置だったり、洗濯物を干す、たたむ、しまうといった一連の流れを無駄なく行うための間取りを考えることで、家事をなるべく楽にしようとするもの。

これを考えるためには、実際の生活シーンを想像しながら、朝から夜までにどんな動きをするかをたどってみるのが効果的。図面があるなら、そこに実際の動きを線で書き込んでみると、どういう動きが多いか、どこに無駄があるかが見えてきたりする。

もし今後、家を買ったりつくったりするならば、家事動線と同様、「風」動線についても考えてみることをおすすめしたい。

窓から窓まで風がどのように通るか、玄関や室内ドアを開けると風がどう通るかなどを、考えてみる。風がスムーズに通るためには、風の入り口と出口が必要。その入り口・出口が確保されているのか、できれば図面に線を入れて風の道を書き込んでみるといい。
間取り図があれば、風の通り道を書き込んでみよう (c)水沼 均

間取り図があれば、風の通り道を書き込んでみよう (c)水沼 均

もちろん、設計のプロであれば風や光が家の中をどう通り抜けていくかに気を配っているもの。でも、住み手となるわたしたちも、どう風が通るのかをイメージしながら、ソファをどこに置くのか、どのように生活するのか想像をふくらませたい。

物件の見学ではなるべく窓を開けよう

中古マンションや戸建ての購入を検討していて、見学に行くことになったら、なるべく窓を開けてみるのがおすすめ。窓を開けることで、風が通りやすいかどうかを確認する。間取りの問題だけじゃなく、周りの環境によっても風通しが変わってくるから、できるだけ窓やドアを開けて風の動きをみてみよう。

ただし、物件の状況によっては窓を開けられない場合もあるので、開ける前にひとこと担当者に確認するとよい。

風を見つける

風そのものは目に見えないけど、その“しるし”を見つけることはできる。住宅事例の写真を見るときに、風の流れを意識してみる。窓の位置や形、室内窓の存在や吹き抜け、中庭などから、風の動きを読み取ろうとしてみる。欄間のように壁に風を通すくふうも見えてくる。
オープンハウスなど実際の住宅を訪れたときも、風の動きを感じたい。つい内装・インテリアや光、景色など目に見えるものに心が奪われがちだけど(それはそれでいいことなのだけど)、そっと瞳を閉じてみる。すると、空気の動きや質感がより一層感じられてくる。

あたかも耳をすませるかのように、触覚を解放して風の流れ、空気のざわめきを感じ取ってほしい。そこに、あなたが心地よいと感じる住まいのヒントが眠っているはずだ。
青木律典|デザインライフ設計室「光と風と視線が通りぬける家」
どんな家に住みたいか、どんな暮らしをしたいのかを考えるとき、風の通り道にも思いをはせてみるといい。目には見えないけど、そこで過ごす時間を豊かにしてくれる大切な仲間なのだから。

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