2020/09/02更新0like566view佐藤ゆうか

神棚の祀り方 設置ポイントと注意点

家の中に神様をお迎えし、日々参拝できる神棚は、古くから人々の心の拠り所となってきました。

家づくりの際には、「地鎮祭」や「上棟式」などでお札をいただくシーンもありますが、工事が終わった後、お札をどうすれば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。

上棟式で戴いたものであれば屋根裏に置いたり、お焚き上げをお願いしたり、地鎮祭の鎮め物であれば基礎に埋めたりといろいろな方法がありますが、完成時に神棚を設けてお祀りすることもありますね。

しかし、神棚の設置場所や設置する際の注意事項など、わからないことも多いもの。
本記事では一般的な神棚の祀り方や設置方法について、お伝えしたいと思います。
※お祀りする方法については、宗派や地域によって異なる場合があります

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

神棚とは

神棚には神殿式のものから、現代的なデザインのものまでいろいろな種類があります。

神棚は、お札(お神札)をお祀りする棚板と、お神札を納める宮型、そしてお供えものからなる場合が多いですが、棚板や宮型を用意せずとも、お札たてなどでお神札をお祀りすることも可能です。

新しく神棚をお迎えする際には、「神棚奉斎」を行っていただきましょう。
神主さんを自宅に招き、設置した神棚の前で祝詞をあげていただく方法と、
設置する棚板や宮型、灯明(神灯)、御神鏡、榊立、水器(水玉)、高杯、瓶子、平瓮(平皿)、八足台などの神具を神社に持ち込み、お祓いしていただく方法があります。

いすれもお神札を納める前に行うものですが、まずはお札たてをお参りするところから始めて、よりしっかりとしたものをと思った時に棚板や宮型を設置するのも良いと思います。

また、宮型の造りは、お祀りする神様によって違います。

一社宮、三社宮、五社宮、七社宮など扉の数が違うものや、
箱宮などの簡略的なもの、茅葺造りや板葺き造り、桧皮葺造りなど
大きさや造りはさまざまでので、お祀りする神様に応じて、適したお宮を選びましょう。

ちなみに一社宮だから1枚のお神札しかお祀りできないということもありません。
一社宮の場合は3枚のお神札を重ねてお納めすることもできます。

お神札の納め方

お神札の並べ方には順位があります。
最上位が中央、次点が向かって右側、その次が向かって左側です。

一般的な三社宮では、
日本の総氏神様である伊勢神宮のお神札(神宮大麻)を最上位とし、
右側にはお住いの地域の氏神様のお神札や、産土神様(自分が産まれた地域の氏神様)のお神札、
左側には崇敬神社(個人の信仰などにより崇敬している神社)のお神札を設置します。

一社宮の場合は、いちばん手前に神宮大麻を、
そのうしろに氏神様や産土神様、最後に崇敬神社のお神札を重ねてお納めします。

この並べ順は、宮型を用いないお札たてなどの場合でも同様です。

ちなみにお供えものの並べ方や種類は、地域差などでいくつかの種類がありますが、
正中(神棚に向かって中央)にお米、向かって右側にお塩、左側にお水、といった並べ方が一般的です。横に並びきらない場合は2列になっても構いません。

神棚に適した部屋と環境

神棚を設置する際には、方角や場所などにも気をつけましょう。

まず設置する場所は「人が集まる明るい場所」が適していると言われています。
神棚は家族の繁栄や厄除けを願うものですので、誰も使わない暗い和室などよりも、日々家族が集まるリビングなどがおすすめです。
廊下や玄関、など人の往来が激しい場所や、キッチンなどの汚れやすい場所は避けたほうが良いでしょう。
また、設置する高さは目線よりも高い位置としてください。


方角は、南向きまたは東向きになる場所としましょう。
日中神様のいる部屋に、明るい光が入ってくるかどうかを意識して考えると良いと思います。

また、注意するべき点としては、

・お仏壇と向かい合わせにならないよう設置する
・人が上下を歩かない場所に設置する

この2点が挙げられます。

お仏壇と神棚を同じ部屋の中に設置すること自体は問題ありません。
しかし、向かい合わせに設置すると、いずれかをお参りする際にお尻を向けてしまうこととなります。
これは「対立祀り」と呼ばれる、好ましくない配置です。

また、並べて設置する場合には、必ず神棚の方が高い位置にあるように設置していただきたいのですが、完全な上下配置とならないよう、お気をつけください。


「人が神棚の上下を歩かない場所に設置する」については、集合住宅や2階建て以上の戸建住宅の場合難しいかもしれません。
神棚の上に階ができてしまう場合は、神棚の上に「雲」「上」「空」「天」などの紙や布を貼ることにより、
「この神棚の上には空(雲・天)しかありません、ここがいちばん上です」とあらわせます。
同様の意味で、「雲板」という雲を模した板を神棚の上に設置する方法もあります。

参拝方法

神棚へのお参りは、神社と同じく二拝二拍手一礼です。

お供えもののお米、お塩、お水は毎日行うことが基本。
朝お供えしたものは夕方には下げましょう。
下げたお米はいただいても構いません。神様の力を取り込むことができると言われています。お塩やお水は捨てないよう、庭先や玄関に撒くと良いでしょう。
榊とお神酒は月に2回、1日と15日に交換することが一般的です。

また、埃などがたまらないよう、定期的なお掃除も行いたいものです。
「毎日のお手入れと信仰」と言われると、身構えてしまうかもしれませんが、神棚に向き合う時間は、忙しい毎日の中で改めていろいろなことに気付き、感謝できる貴重な時間となるでしょう。
神棚のある暮らしが、より良い生活への導きとなると良いですね。
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この記事を書いた人

佐藤ゆうかさん

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

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