畳の香りを感じながら床に直に座ったり、布団で眠ることに喜びを覚える。素足で床に触れながら、天井を見上げると太い飴色の梁が通っていることに落ち着きを感じる....。和の空間にしっくりときてしまうのは、私たち日本人のDNAなのでしょうか?
しかし、クラシカルな和の設えには格式ばった堅苦しさを感じて寛げないことも。格式ばらないモダンな和を取り入れた素敵な事例を紹介いたします。
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和の趣はさまざまなスタイルと共鳴して
和をモダンにする工夫いろいろ
畳のある空間で寛いで
和の趣はさまざまなスタイルと共鳴して
開け放たれた縁側からの借景が美しいリビングダイニング。欄間に障子....と和の設えを取り入れながらもモダンなのは、どれもが直線に彩られ、まるでアールデコのように整然とした趣をもつからでしょうか。ヴィンテージな趣漂う北欧風の家具にもしっくりときます。
飴色の梁が主役となるモダンなダイニング。沢山の人たちが集える掘りごたつがうれしいですね。
勾配天井で梁が多くめぐらされていると照明をどうしよう?と悩むところですが、ペンダントライトでテーブル面を明るく照らし、スポットライトを効果的に配して、空間のイメージを損なわずに明かりを取り入れています。
和の良さを生かした古民家のリノベーション事例。リビングと一体になるように設けられたウッドデッキで、お花見やお月見を楽しみたくなりませんか。
二方から涼やかな風が通り抜ける自然と共生できるような空間が魅力です。
柱と柱の間の壁を取り払い、ソファを配したリビング。柱の傷も味となって、古民家カフェのような趣です。
縁側に設えた障子は下半分がガラスなので、床に座って庭を見ながらお茶を楽しむこともできます。障子部分は程よく光を通しながらも、視線を遮ってくれるカーテンいらずの日本の知恵です。
和をモダンにする工夫いろいろ
天井板で隠れていた曲がり梁が現わしとなり、壁面の柱と相まってユニークな意匠を生み出しています。
もともとあった押入れの上部は開放され、下部はふすまを黒一色のモダンな建具にすることで、まるで造作した家具のようにもみえます。
白と茶の空間に緑のモザイクタイルがアクセントになった個性的なキッチン!京町家をリノベーションしたお宅で、土間がそのまま活かされキッチンが配されています。
広々とした土間が心地よいこちらの玄関。家にあがるための玄関は「履物」が主役になりますが、土間を作ることで飾り付けを楽しんだり、コレクションを並べたり、雨の日は作業スペースとして活躍したり…人が主役の空間に変身すると思いませんか?
欄間の如く意匠を凝らした扉は、描く影の美しさも目を引きます。空間が閉ざされず人のぬくもりを感じられること、吹き抜ける風を通すのも魅力の一つとなりますね。
畳のある空間で寛いで
コンクリート打ちっぱなしやガラスブロックのインダストリアルな空間。畳の小上がりとちゃぶ台の組み合わせが印象的ですが、和テイストはモダンなインテリアにも違和感なく調和します。
夜はカーテンで仕切ると寝室に早変わり。ダイニングと寝室の両方に使えるのも畳の魅力です。
アジアンリゾートを意識した空間に畳の小上がりを設えて。琉球畳は縁がなく、形も正方形でモダンに演出しやすいので、アジアンテイストとも相性抜群です。
和モダンを上手に取り入れた事例を紹介しました。日本人が何よりもしっくりとくる素材は、どんなテイストとも合わせやすく取り入れやすいのではないでしょうか。あなたの部屋にもぜひ取り入れてみて下さいね。