2015/08/19更新2like16778view

著者:一の瀬かのん

今こそ和室。穏やかな設えを持つ和室5選。

日本で暮らしているのであれば、ひと部屋くらいは和室が欲しいと思う方が多いと思います。
でも、本来和室ってどのようにしつらえるの?
そうお悩みの方、今回の事例で、あなたの和室づくりの参考にしてみませんか?

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

真壁造りで障子、畳、床の間など、本来の和室を存分に

柱が見える和室は「真壁造り」という壁の造り。
現在は和風クロスも多用されていますが、本来は「漆喰」「じゅらく壁」などの塗り壁で仕上げられています。天井はこの参考事例の様な「竿縁天井」が一般的で、他には「敷目天井」も見られます。

障子や襖と畳の境界には「敷居」
障子や襖の上部には「鴨居」装飾を施した「欄間」

床の間上部には「小壁」その下には「落とし掛」
床の間の脇には「天袋」「地袋」「違い棚」

難しい用語を並べましたが、そんな単語の設えが和室の中にちりばめられている事を憶えておき、専門家に伝えれば良いかと思います。


事例の壁は「真壁造り」
若草色の壁は一般的には「じゅらく壁」という塗り壁仕上げです。
天井は「竿縁天井」
障子は上げ下げできる「雪見障子」の様に見えます。
障子の上には「鴨居」その上には縦桟の入った「欄間」になっています。

床の間は丸柱を立て、上部は「小壁」(下がり壁)、サイドは「地袋」が設置されています。

正統派の和室ですね。
こちらの事例は、珍しい振り分けではありますが、和室の設えが盛り込まれています。
床の間の右サイドの障子は「付け書院」といいます。
中央は下から「地袋」「違い棚」「天袋」、その上に神棚を配置。

右側は、押入れで実用性も兼ねています。
左側の障子上には鎌倉彫の様な「欄間」も設置され、幾何学的な明かり取りができます。
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和室をアレンジしてモダンに演出。

天井は「船底天井」
天井の一部をアレンジし、天窓から自然光を取り入れています。
ふすまの模様もモダンで、暗くなりがちな和室が明るく演出されていますね。
才本 清継「『名古屋のコートハウス』バーベキューテラスのある家」
天井は黒、スポットライトを採用。畳は縁のない琉球畳を使用しています。
壁の工法も大壁造りと、和室の枠を取っ払ったモダンな和室に仕上がっています。
ダイニングキッチンから2段程上がった高さに琉球畳を敷き詰めた和風リビング。
床に寝そべったりするのもフローリングの様な冷たさがなく、あたたかみを感じます。
福田康紀「『和気町の家』里山風景を望む2階リビングの住まい」

和室のルールは人それぞれ。

典型的な書院造りの和室も素敵ですが、和室を洋風にアレンジして実用的なお部屋にするのも現在の住宅事情を考えれば悪くない選択だと思います。
茶室やその他別の事情で和室を構える場合は別ですが、マイホームの一部屋ということであればルールを決めるのは住人です。それぞれのご家庭のルールに則って、素敵な和室に仕上げましょう。
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